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5月となり、プラハも春らしい爽やか季節となりました。
5月には世界的に有名なプラハの春音楽祭が開かれます。チェコの作曲家スメタナの命日5月12日にオープニングを飾るこの音楽祭は、日本でもおなじみのモルダウを含む「わが祖国」の演奏で幕開けとなります。この作品は、プラハではこの音楽祭のオープニング及びオープニング2日目、また10月の国家記念日にプラハ交響楽団が演奏します。(上の写真は、会場となるスメタナホールのあるプラハ市民会館)
オープニングは、チェコフィルが演奏することが多かったのですが、最近はプラハ交響楽団や放送交響楽団、数年前ですと、プラハ音楽院の創立記念として音楽院のオーケストラが演奏する場面もありました。外国のオーケストラが演奏することもあり、今年は北ドイツ放送交響楽団の演奏でした。
日本からは、BACH COLLEGIUM JAPANが参加し、その素晴らしい演奏で、プラハの聴衆を魅了していました。
バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーで6月3日のファイナルコンサートまで約3週間の音楽祭ですが、この間、もちろんオペラ、演劇、数は少ないですがポピュラーミュージックの演目もあります。
以外と知られていないのが、プラハの春国際音楽コンクールが同時に開催されることではないでしょうか。コンクールは毎年開かれますが、1年毎に2部門のコンクールが開かれます。今年はフルートとクラリネット部門が開催され、韓国の若い音楽家が二人、フルートは若干17歳のYubeen Kimさんが、クラリネットはSangyoon Kimさんが、それぞれ1位を受賞しました。
さて、今年の5月はチェコでアイスホッケー世界選手権が開かれ、一般のチェコ人はこちらのほうが興味があったようです。アイスホッケーはチェコの国技のような感じで、連日会場のアリーナには多くの人が観戦していました。もちらん、チェコビールの屋台なども並び、週末などはもの大変な賑わいです。優勝はカナダ、続いてロシア、アメリカ、4位にチェコが入りましたが、メダルを期待していたチェコの人にとって惜しい結果となりました。
プラハの春2015:音楽祭とアイスホッケー世界選手権
2015-05-22
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