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    カボチャとお墓参りと万聖節


    2014-11-03

  • ハンガリーでは本来のキリスト教(カトリック)の宗教行事として、11月1日の諸聖人の日(万聖節)と、11月2日の死者の日(万霊節)があり、11月1日はハンガリーの祝日にもなっています。

    一般的には、この日は日本でいうお彼岸やお盆で、お墓参りをします。そのため都市部では墓地周辺の公共交通機関がお休み(11月1日)にも関わらず増便して運行されます。
    普通は家族そろってお墓参りをして、お墓を綺麗に掃除して、お花を飾り、蝋燭に火を灯します。

    銀杏は永遠の命の象徴です。


    下の画像は、筆者の友人が眠る墓地の礼拝堂横の十字架が、万聖節で献花、献灯されている様子です。

    礼拝堂横の十字架祭壇

     

    ハンガリーには元々ハロウィンは習慣としてありませんが、最近はパーティーイベントとして流行しています。本来ハロウィンは万聖節の前の晩(イヴ)という意味合いらしいですが、ケルト民族の風習と結びついたもので、キリスト教の公式行事ではないということです。

    ハロウィンが娯楽としてハンガリーにも受け入れられつつあり、カボチャで作るジャック・オー・ランタン作りも、バレンタインのチョコレートの様に広まりつつありますが、もともと秋といえばカボチャを食べるもの。

    ヴルシュマルティ広場のジャック・オー・ランタン

    この時期は季節の料理として、カボチャのスープが楽しみです。また大き目にカットしたカボチャを単純にオーブン焼きにしたものも、ほんのり甘い気軽なおやつとして人気があります。

    また11月11日はハンガリーのソンバトヘイ生まれ(ローマ帝国パンノニア州サヴァリア市)で、フランス・トゥールの司教となった聖マルティヌスの日で、最近ではこの秋に取れたブドウによる新酒(ワイン)とガチョウ料理を楽しむのが、秋の年中行事となっています。

    何にせよ実りの秋なのです。

    (担当:Tk)


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