-
10月26日は、オーストリア国家の祝日。オーストリアの国民にとっては、とっても重要な日です。
日本と同様にオーストリアも、第2次世界大戦後、必死に再建が行われました。
1945年からの10年間に渡る、連合軍(ソ連、アメリカ、イギリス、フランス)の4カ国の占領時代を経て、オーストリアは独立を手にします。
そして、1955年10月26日、オーストリアは永世中立国となりました。
この10月26日は、オーストリアの連邦首相府が一般の方にも公開されます。"Tag der offenen Tür" 、12時~17時まで入場できました。
私は、16時くらいに行きましたが、この行列。
ですが、10分~15分くらい並ぶと、入ることができました。空港と同じようなセキュリティ検査があります。
バロック宮殿を思わせる階段を上がると、早速部屋に。
大人から子供が楽しめるように、色んな工夫がされています。
まずは、”オーストリア首相”と書いてある席に座って記念撮影ができます。 女性の私には、わざわざ、Bundeskanzlerin と女性型のものに変えてくれました。お子様には、”将来の首相”という物に変えていました。
その他、ハプスブルク家の貴族の方達を思わせるような素敵な衣装を身にまとった人達との記念撮影も可能です。こんなドレスを身近で観たことがなかったので、とても新鮮でした。
お子様が衣装を来て、記念撮影できるコーナーもありました。
この部屋は、昔、1814年~1815年にかけて開催されたウィーン会議 ”会議は踊る、されど、進まず” の時に、議長を努めた外相メッテルニヒの食事をする部屋として使われていたそうです。
1955年にベルヴェデーレ宮殿で締結された、オーストリアの独立を認めるオーストリア国家条約。当時の外相レオポルト・フィーグルのサインと絵画も観ることができました。
その他、1934年、ナチによる7月のクーデターがあった部屋・・・など、やはり連邦首相府だけあって、様々な歴史の舞台になっています。
とても貴重な1日になりました。皆様、もし、いつかオーストリアに10月26日にお越しになる機会があれば、是非、訪れてみてください。
みゅうウィーン
Bundeskanzleramt
最寄駅 地下鉄 U3 Herrengasse駅 出口 Minoritenplatz より徒歩1分
(写真)近くのミノリーテン教会
1年に1度だけ★オーストリア連邦首相府一般公開!
2017-10-31
最新記事