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小高い丘の上にあるパンノンハルマのベネディクト派修道院は、10世紀後半(996年)に設立されました。
初代国王聖イシュトヴァーンの父ゲーザに招かれたベネディクト派の修道士らによって建てられて以来、中世ロマネスク様式にはじまり、ゴシック様式、オスマン帝国占領期、復活後のバロック建築、19世紀末の改修工事など、時代を超えて、規模を増してきました。
社会主義時代がおわり、再び全ての権利を取り戻した修道院は、かつて盛んであったラベンダーなどのハーブの庭やブドウ栽培とワイン醸造を復活させます。
今は亡きエゲルの偉大な醸造家ガール・ティボールがこのパンノンハルマ修道院ワイナリーの復活に、大いなる貢献をし、現在もその精神が引き継がれて素晴らしいワインを市場に提供するようになりました。
そんなパンノンハルマ修道院へ夏休みに1泊旅行してきました。
以下、その時の画像をお楽しみください。
この建物がビジターセンターです。入ってすぐにチケット売場があります。
入場券を購入したら、映写室でDVD(日本語字幕付きをお願いしましょう)で修道院の紹介ビデオを観賞することができます。
階段またはエレベーターで2フロアー上がって、画像の渡り廊下(道路の立体交差している)へと移動し、そのまま林の中へ進みます。
階段かスロープへとわかれ道になっていますが、修道院の建物まで到着したら、右に進みます。
蒙古軍やオスマン帝国などの対策に、中世の教会や修道院は、お城の様な防御壁を築きました。
この前の散歩道をさらに進むと、入口がありますので、そこでチケットを出して、イヤホンガイドを借ります。「ヤパーン」と言って
、日本語に設定してもらいましょう。
ここも階段またはエレベーターを使い、修道院前の庭まであがります。
見きれていますが、右の階段を上がったドアが修道院内礼拝堂や回廊への出入り口です。
とろこどころに細いパネルがあって、番号が振ってあります。このそばに立つと自動的にオーディオガイドがスタートしますが、もしスタートしない場合は、番号を打ち込みましょう。
中の画像は実際に訪問したときのお楽しみということで、ここでは割愛しますが、図書館の画像だけ1つご紹介します。
ここにはハンガリー語で記された最古の文書が保管されています。1055年に書かれたティハニ修道院設立に関わるものです。
修道院の丘には、他にも関連施設があります。こちらは聖母マリア被昇天礼拝堂です。
ここは修道院ワイナリーです。最新設備をもつ醸造所では、パンノンハルマの丘陵地帯で栽培されたブドウから素晴らしいワインが作られています。
このテラスでゆっくりと景気を楽しみながら試飲をすることができます。
修道院の東側には中世から続くハーブ園があります。昔から修道士たちはここでハーブを栽培し、研究してきました。
現在では、ハーブティー、ラベンダーやハーブの石鹸など、毎日を健康に過ごすための商品を手工業の規模で行っています。
また画像に見える立方体の大き目の建物は、バイオマス工場となっています。
そしてこちらが最新施設である高級レストランのヴィアトルです。修道院見学後に如何でしょうか。
こちらからは見えませんが、南北サイドは全面ガラス張りで、景色を楽しみながらお食事ができます。
(結婚披露パーティーで貸切になることもあります)
公共交通機関で訪問する場合は、鉄道でブダペストとウィーンの中間点にあるジュール駅で下車。
駅のすぐそばにあるバスターミナルからパンノンハルマ行きのバスに乗ります。1時間に1本は出ています。
降りるバス停は「PANNONHALMA PIAC TER」で、ECSという町を通過後、線路を横切ってから3つ目のバス停です。
わからないときは、回りの人に聞いてみましょう。
お年寄りが多く降りるバス停は1つ手前の「SOCIALIS OTTHON」です。これは老人ホームみたいな施設です。釣られて降りてしまわないように注意しましょう。
担当:Tk
おまけ
ユネスコ世界遺産 パンノンハルマ修道院
2014-09-11
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