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2007年11月14日から、ロンドンとパリ北駅を結ぶユーロスターの玄関口となった
ロンドン・セントパンクラス London St Pancras駅。
ヴィクトリア朝ネオゴシック建築のこの建物は、以前はお化け屋敷のようなただならぬ雰囲気をかもしだしていたものですが、ユーロスター発着駅となってからは、重厚な外観から思わずその長く深い歴史に思いを馳せてしまうような、おそらく世界でも1,2を争う美しい駅舎に生まれ変わり、また駅構内は非常に現代的かつ利便性を追求した機能的な都市空間としてロンドナーたちに親しまれています。
今年2015年には、この駅からドイツ・フランクフルト、オランダ・アムステルダムまで列車の乗り入れの予定もありましたが、さてどうなったでしょうか…。
今回、この美しきセントパンクラス駅からご紹介するのは、ポール・デイPaul Dayという彫刻家の作品、
THE MEETING PLACE
その高さは9メートル。
このブロンズ像、セント・パンクラスを象徴する大時計台の直ぐ横に置かれています。
嘘かホントか、このブロンズ像のため、セントパンクラスはロンドンで最もロマンティックな待ち合わせ場所といわれているとか?
そう、男女の再会なのか別れなのか、それをなんとも美しく描写した作品です。
(個人的には女性のヒップから足のラインがうらやましい~~~)
この彫刻の作家デイは、
「旅が始まり旅が終わる駅や空港は大切な人との再会と別れの場である」
とし、この9メートルの銅像の土台となる部分には、それにちなんだ彫刻が施されています。
下にこれをいくつか紹介します。
これは、世界一深いロンドン地下鉄の階段と紳士たち。
この長い階段を登るのは大変ですね~。
同じくチューブという愛称の起源ともなった、ロンドン地下鉄のトンネル部分がよくわかるこの一枚。
この人の多さからいうと、現代のロンドン?
おとなりのキングスクロスKing's Cross駅かも?
最近は携帯やタブレットに変わりましたが、本や新聞を読む乗客たち。
今では、無料の新聞が駅に置かれているためか、地下鉄駅は読み捨てられた新聞ゴミが問題になっていますが、読書好きのイギリス人を象徴する作品です。
これは、なが~いなが~いロンドン地下鉄のエスカレーターに乗って地上に出ようとする人、プラットフォームに向かう人達。
お互いに手を上げて挨拶をしている?
これが作家、ポール・デイPaul Day
右上に2007年と作成年が彫られています。
さてそして、これが究極の超21世紀的イギリス的シニシズムを象徴する一枚。
大きな銅像本体の二人でしょうか、もしかして作家本人でしょうか、ハグ♥しつつも女性は携帯をいじってます!
男性の目も何か他のものを気にしてる?
女性の携帯の一部が金色になっていますよね?
これも嘘かホントか、この携帯をなでるとステキな恋愛ができるとか。
隣にいた初老のおじさんがそう言って携帯をなでてました。笑
数年前の2月14日バレンタインデーの2時間の間、この銅像前で銅像と同じポーズを撮ってくれた先着100カップルに
「シャンパン一杯無料!もしかしたら、パリまでのユーロスター切符も当たるかも!」
というイベントが行われました。予想に反して、かなり多くのカップルが参加し大変なにぎわいを見せたようです。
あのすすけた印象のセントパンクラス駅はもうどこにも見当たりません*
そんな楽しさ満載のセントパンクラス駅から、ユーロスターに乗って日帰りでパリまで行っちゃいますか?
ユーロスターのお申込み、お問い合せは、みゅうロンドンまで♪
(Rice Cake-Lover)
Myu London
[みゅう] ロンドン
超21世紀イギリス的ユーモア ~セントパンクラス駅編~
2015-01-15
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