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ポルトガル中部にある小さな街、アルコバサ。
この街には世界遺産に登録されている修道院があります。
正式名称はアルコバサのサンタ・マリア修道院 "Mosteiro de Santa Maria de Alcobaça"
今回はこの修道院に付属の教会をご紹介します。
ポルトガル王国の初代国王、アフォンソ1世がレコンキスタに貢献したシトー派への敬意を払い12世紀に建設されたシトー派の修道院で、ポルトガル最古のゴシック様式の建物です。
そして建設から800年以上たった今でもポルトガル最大の教会として残っています。
真ん中の像と2つの塔は18世紀に追加されましたが、入り口とバラ窓はそれ以前に造られたため、教会のファサードはさまざまなスタイルで構成されています。
シトー派の主義は質素と簡潔、そのため教会内部は直線的でとてもシンプルな造りとなっていて、ステンドグラスや華やかな彫刻などはありません。
主礼拝堂の上部にある窓によって明るい光が入ってきます。
ここに教会に名前を与えた聖人、サンタ・マリア・デ・アルコバサ
この教会には2つの重要な墓があります。ペドロ1世の王であるアフォンソ4世の命令により1385年に暗殺されたペドロ1世王とその愛人イネス デ カストロの墓で、教会の翼廊にあります。
シンプルな教会とは対象的なとても細やかな彫刻が施されたペドロ1世とイネスの石棺はゴシック様式の最高傑作と言われています。
ペドロ1世の棺
イネスの棺
教会の入場は無料ですが、修道院は有料となっています。
* 営業時間 *
10月~3月: 9時~18時 最終入場は17:30
4月~9月: 9時~19時 最終入場は18:30
* 休業日 *
1/1、5/1、イースターサンデー、8/20、12/25
※その他ストライキ等で閉まる場合もあります
教会の入場は無料 / 修道院の入場料 : 6,00€
MEIMEI
アルコバサ修道院の付属教会
2020-09-23
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