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リスボンから車で約1時間の場所に、ヴィラ フランカ デ シーラ という町があります。この町では昔から闘牛が非常に盛んで、町の人々は子供の頃から闘牛にまつわること全般に関わって生活しています。まず、ポルトガルの闘牛についてご説明させて頂きますね。ポルトガルでは、闘牛の牛は殺しません。闘牛の最後では、フォルカドと呼ばれる赤いチョッキ(ベスト、という呼び名はしっくりこない)を来た男性たちが闘牛の上にのしかかり、押し倒して終了となります。一頭の闘牛が、闘牛の対象となるのはその生涯でたった一度だけ。闘牛が終われば、もとの牧場に戻されきちんと治療を受けるそうです。闘牛には賛否両論ありますので個人的な意見は控えますが、このことをヴィラ フランカの市役所の人から聞いた時とても嬉しい気持ちになりました。さて今日は、再来月、7月5〜7日に開催される「赤いチョッキ祭り」を是非皆様に見て頂きたくブログを書いておりますが、なにしろ1年に1度しか開催されない為、今回この5月ヴィラ フランカで行われた”ミニ牛追いまつり” に行った際のご紹介をさせて頂きますね!リスボンからヴィラ フランカまでは電車が通っていますが、町中にある駅から徒歩10分弱のところに闘牛場があります。朝早くに着いたので、まだがらんとしています。(これは闘牛場の中ではなく、闘牛場横広場)闘牛場の一部に、テルトゥーリアと呼ばれる、闘牛愛好家達で作るグループの歴史を紹介、展示したスペースがありました。ヴィラ フランカは決して大きな町ではありませんが、町全体でなんと30以上ものテルトゥーリアがあるそうです!それぞれの歴史が展示されています。写真奥に、赤いチョッキを来たお人形がありますがこれがフォルカドです。この日は、ヴィラ フランカの市役所の方達のご好意で、特別に闘牛場の中も案内して頂きました!市役所の方たちと、右の水色のポロシャツを来た方はこの闘牛場の責任者の男性です。中に入ると、牛達が闘牛場への入り口の前でスタンバっています。おぉ!早速闘牛が!と思ったのですがこの子達は闘牛ではなく、闘牛を連れ戻す為に使われる牛たちでした。言ってみれば牧羊犬のような役目を持つ牛たちで、ちゃんとその為の訓練を受けているそうです。肝心の闘牛は、奥にある個室に個別に入れられています。ほぼ真上の通路を通ったのですが、闘牛の目に入ると気が高ぶり中で暴れて傷ついてしまう恐れがある為、目に入らないよう音をさせぬよう壁伝いにそっと通らなければなりませんでした。なので残念ながら至近距離での見ることも叶わず。ここは闘牛たちの個室と、闘牛場への出口の間にあるスペースなのですが、この床と、上の階にある体重計が連動していて闘牛の体重を計れるようになっています。というのも、各闘牛場には格付けがあり、出られる闘牛のミニマムの体重が決まっているのだとか。例えばこのヴィラ フランカの闘牛場は最上級に格付けされている為、ここで闘牛としてデビューするには最低500kgを超えていなければならないそうです。聞く話、教えて頂くことがすべてとても興味深く、闘牛には全く興味のなかった私ですが段々と闘牛マジックにハマりそうに。。!其の② に続きます。
リスボン近郊の観光にぴったり!ヴィラ フランカの牛追い祭りに行ってみませんか? 其の①
2019-05-30
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