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国際的なスポーツ大会が開催されることがまだまだ稀なポルトガルにおいて、ランキング上位の選手も参加するこの「エストリル オープン」はとても貴重な大会。プロテニス選手の素晴らしいプレーを目の当たりにできる稀な機会とあって、毎年大変盛り上がります。とは言えリスボンからこの近郊の町エストリルまで車で約30分。出不精のわたくしスタッフAは周囲の盛り上がりをよそに今までわざわざ大会に足を運んだことはなかったのですが、去年今度はデブ症解消になんとテニスを始めたものですから、今年は行かないわけにいかぬでしょう!ということで、大腕をふって大いに盛り上がってまいりました!むむ、盛り上がり過ぎて早く着きすぎたようです。まだ誰もいません。遮るものがなにもないので、とにかく暑い!そして熱いです。帽子は持ってきたものの、日焼け止めを忘れるという痛恨のミス。席は全て指定ですので、5分、10分前に入れば十分ですね。向かいのこの大きな植物園のような建物の中は、レストラン。土、日は準決勝、決勝だったのですが、土曜日の目玉はポルトガルの歴史上最もランキングの高いテニスプレーヤー、ジョアオン・ソウザの試合です。ギリシャ人プレーヤー、チチパスとの試合を、なんとポルトガル大統領も見にやってきました。わかりづらいですね。。黒いスーツ姿群の中央にいるのが、偶然にも選手と同じ名を持つソウザ大統領です。結果は、ソウザの逆転勝利!圧倒的な強さを見せたチチパスですが、まだ19歳。ギャラリーの圧倒的ソウザコール、ソウザびいきに精神的に崩された感じがしました。サッカーでは良く目にする光景ですが、テニスでも、どこの国でもこんなものなのでしょうか?チチパスも手を上げて抗議したり、ギャラリーを睨みつけたりしていましたし、あれでフェアプレーと言えるのかしら?外国人の私には、後味の悪い結末でした。そして翌日の決勝。200㎞を超えるサービスが武器のアメリカ人プレーヤー、ティアフォーとの最後の試合を、ジョアオンが6ー4、6ー4でストレート勝ち。連日のエコヒイキの応援喝采には疑問が残りましたが。。勝利の瞬間。ポルトガル人プレーヤーのエストリル・オープンの優勝は、なんと初めて。29歳、プレーヤーとしてはもう決して若いとは言えない年齢で、なんとか自国の大会で優勝したいと願う彼のプレッシャーは相当なものだったことでしょう。優勝後のインタビューでは、涙を堪えることができませんでした。最後に、負けたティアフォーにも、ネットの反対側にいるプレーヤーの辛さを思いやる言葉をかけたジョアオン・ソウザに、先程までの気持ちは吹っ飛んでしまいました。やっぱりスポーツって素晴らしい!テレビで見るのも良いですが、やはりコンサートと同じで本物を目に前にするのとでは大きな差がありますね!なんと来年の日程すでに決まっております。2019年、4月27日から5月5日の間にポルトガルにご旅行を予定されている方でスポーツ観戦、テニスが好きな方是非足をお運びになられてはいかがでしょうか?フードコート有り。色々なテニスブランドのショップあり。お買い物も楽しいです。VIP料金を支払えば、コートの見えるレストランでのお食事もできますよ。来年是非エストリルでお会いしましょう!
スポーツ好きの方は必見!年に一度のテニスの祭典
2018-05-08
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