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今日は、スイスの塩の話題です。
モントルーから車で30分、ヴォー州のBEX(ベー)に塩鉱山があります。
中世ヨーロッパでは金にもまさる貴重品とされた塩。太古の海だったローヌ谷には、太古の海の沈殿物が眠っていました。そして15世紀にヴォー州アルプスで塩泉を発見したことにはじまり、17世紀にベーの山中で塩鉱山が開拓され、大変重要な産業になりました。
ルソーやデュマといった有名人も訪れたという、歴史的に意味深いこの塩鉱山は、現在一般公開されています。採掘用のトロッコを利用したミニトレインで内部へ入っていくと、掘削技術のなかった時代に手で掘り進んだ細いトンネルや貯蔵室などが昔のままに残されており、古い道具やパネルの展示、映像の上映での説明を通して、1684年のオープンから約3世紀に渡るかつての岩塩づくりについて学ぶことができます。地下400メートルにある洞窟レストランでの食事もおすすめです。ベー岩塩坑は数キロの地下トンネルの迷路のようで、一度は訪れてみたい場所です。
ベー岩塩坑の1年間の塩の生産量は3万トン。6~7千トンが水の浄化や硬水の軟化に、3トンが食用に、2.5トンが動物の飼料に使われます。驚くべきことに、岩塩坑が生産するほとんどの塩は道路の融氷雪用に用いられます。
2時間のガイドツアーがあります。
- ビデオ:1684年から現在までの掘削技術、脱塩などの説明
- ベー岩塩坑の歴史についての展示会
- トロッコ電車に乗って岩塩坑の地下に移動
岩塩坑の中を1時間程度歩きます。非常に特殊な体験です!!
ショップ:
アルプスの塩という商品やスパと美容関等の商品も売っており、女性に人気です!
ベーの塩鉱山 (塩の採掘所)
2016-02-16
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