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とどまることを知らぬ鼻水。異常なまでの目のかゆみ。
春先のこの症状は風邪ではありません。花粉症です。これまで一度も花粉症を経験したことのない人間でも、ある日ふとした瞬間に花粉症もしくはその他のアレルギーを発症することがあります。
「気のせいかも。」「今年だけかも。」「寝たら治るかも。」「私が花粉症になる訳が無い。」という思い込みを捨てて、即座に薬局あるいは医者へ行きましょう。
日本の花粉というと杉が多いと聞きますが、ドイツにも実に様々な花粉が飛び散って一部のデリケートな国民を悩ませ、朝から薬局に行列をつくります。アレルギー専門医は予約でいっぱいになり中々予約がとれぬ。困ったな。と言った状態になります。
春先の花粉は白樺、樫、よもぎ、豚草、その他の低木などがあります。
今日はそのような悩める方々のために薬局でお手軽に購入できるお薬を紹介いたしましょう。
花粉症初心者にお薦めなのが、写真中央にある「ロラタディン」です。小さい箱で7錠入り、2,99ユーロとお求め安いお値段。1日1錠、いつ飲んでも良い。という手軽さが魅力です。
写真右にあるのが「ヴィヴィドリン アクート」という目薬です。10ml程度しか入ってないのに11ユーロとお高めですが、効果はてきめんです。あんなにかゆかった目が、点眼後まるでかゆくなくなる。(個人差あるかと思われます。)が、しかしこの目薬の難点は中の説明書きにもある通り「お口の中がまずい味になる場合がある。」ということです。点眼後15分後くらいに、何か妙に苦くなる。説明書きを読まずして、点眼しその直後にピザ持ち帰り店で持ち帰ったピザを食べ始めたら
「何かいつもと味が違う。まずい。毒を盛られたか??」と錯覚するほどに強烈な苦味が。
「お水を飲むとおさまります。」と書かれていますが、そんなにすぐおさまりません。なのでこれは食後、もうおなかいっぱいという時に点眼するのが望ましいでしょう。
写真左にあるのが「デスロラタディン」、上級者向けで22錠入り23ユーロ程度。高級飲み薬です。これはお水で飲むのではなく、「舌の下に入れて、とろかして体内に取り込む。」ということになっています。が、これはなれるまで中々難しく、つい飴玉のように口の中でころころしてしまいます。恐らくそれでも効果は同じでしょう。甘くて美味しい。これもまた1日1錠、いつ飲んでもよし。ということになっています。
これらの他に「鼻水は出るわ、何か鼻の奥のほうが腫れてるのか鼻がつまる。」もしくは「咳が止まらない。もっと肺に空気を入れなければ。」という人のために、ステロイド鼻スプレーがあります。これは強烈です。小さいサイズで5ユーロと、安めである。ステロイドは恐ろしいイメージがありますが、意外にも多くの人が求めているようで買おうとしたら「注文になります」と言われました。
使用後非常に呼吸が楽になります。が、前者3つと違いこれに限っては医者の処方箋がなければ買うことができません。
医者から与えられる「アレルギー対策」のパンフレットには
・帰宅後浴室にて衣類をほろい、花粉を落とすこと
・帰宅後浴室にて髪をブラシでとかすこと
・夜シャンプーをすること
などなど、帰宅後寝室であれこれするな。ということが書かれています。これは花粉が寝具について、就寝中にそれらを吸い込むのを避けるためでしょう。
田舎では主に朝から昼にかけて飛び散り、都市部では夕方から夜にかけて飛び散るのだそうです。その時間帯のその地域では窓を開けないようにする、外での運動を避けるなどしましょう。
携帯電話のアプリにて本日の花粉飛び散り状況をチェックすることもできます。実に便利な世の中になりました。
花粉が飛び散る春先。ありとあらゆるものを駆使して、花粉症を楽しみたいですね。
異変
2014-05-26
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