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ライラックが開花し始めました。北風にも負けずに凛と咲いている姿は美しく癒されますね。
北海道ではこの時期をズバリ「リラ冷え」と言うそうで、ここフランクフルトでも先週は寒の戻りで 冷たい空気に思わず背中を丸めてしまうお天気でしたが、今週末は一気に気温上昇!
寒暖差の激しいこの季節の朝、家を出るときに何を着たら良いのか迷ってしまいます。
これからの季節、ドイツ各地で野外イベントが次から次へと催されます。
フランクフルトでは5月7日から1週間、グリューネゾーセ・フェスティバル(Grüne Soße Festival)が開催されました。
フランクフルトの老舗レストランが秘伝のご自慢レシピを競い合います。
写真提供: ウィキペディア
場所は文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの像があるゲーテ広場(Goetheplatz)。ロスマルクト(Roßmarkt)にある弊社事務所の目の前にある広場です。
会場にはグリューネゾーセの屋台が立ち並び、ライブミュージックあり、地元の人たちで大賑わい。
グリューネゾーセは直訳すると緑のソース。7種のハーブ入りのヨーグルトソースのことです。
フランクフルトではGrie Soßと呼ばれ、古くから郷土料理として親しまれています。ゲーテも大好物だったそう。
素材の味を活かしたひんやりソースは、とってもヘルシー。適度な酸味と爽やかなハーブの香りが口いっぱいに広がります。グリューネゾーセは、茹で卵とじゃがいもといっしょにいただくのがお約束。
ご覧のようにあくまでもソースがメインです。
≪グリューネゾーセ 7種ハーブのラインナップ≫
ドイツ風春の七草とでもいいましょうか。右から チャービルKerbel~ボリジBorretsch~ス イバSauerampfer~クレソン Kresse
~サラダバーネットPimpinelle~チャイブSchnittlauch~パセリPetersilie
市場や八百屋さんでは、紙にくるんだ摘みたてのハーブが売られています。
作り方はいたってシンプル。みじん切りにしたハーブをヨーグルト、サワークリーム(もしくはシュマンド)、マヨネーズと混ぜるだけ。(分量はお好みで加減)仕上にレモン汁やビネガー、マスタードを加えることも。
残念ながら、フレッシュなハーブを日本へ持ち帰ることは出来ませんが、瓶入りのグリューネゾーセもあります。
これなら帰国後も本場の味を簡単に再現できます。お土産にしてもいいですね。
お土産ショップHessen shop
市場クラインマルクト ハレKleinmarkthalle
住所: Hasengasse 5-7, 60311 Frankfurt
フランクフルトにはドイツの空の玄関口としてのみ訪れ、
素通りしてしまう方が多いかもしれません。
しかし、しか~し、ゲーテ曰く、
«Man reist janicht, um anzukommen, sondern um zu reisen»
「人が旅をするのは到着するためではなく、旅をするためである!」
到着するだけのフランクフルトなんてもったいない!
ぜひぜひフランクフルトでの旅も楽しんでいってくださいね♪
ローマ近郊におけるゲーテの肖像(1786年/1787年、ヨハン・ハインリヒ・ヴィルヘルム・ティシュバイン画)
資料提供: ウィキペディア
フランクフルト:B級グルメ グリューネゾーセはいかが?
2016-05-24
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