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    ポジティブな城、アイゼナッハ ヴァルトブルグ城へ


    2015-07-25

  • ドイツの真ん中あたりに面するチューリンゲン州の古都アイゼナッハ、ドイツの作曲家バッハが生まれた土地で有名だが、それだけではなく、ドイツ一、ポジティブな城、ヴァルトブルグ城でも有名です。

    自称「ポジティブ」というのはバルトブルグ城を案内してくださったガイドさんの言葉である。他のドイツの観光名所が、少なからずネガティブな歴史と相成ることが多いがこの城の歴史はポジティブなことのみ起こったそうで、案内する側としてもうれしいとのこと。

    ヴァルトブルグ城は山の上にそびえたち、一日をアイゼナッハで過ごす予定の人はゆっくりとハイキングがてら登ってチューリンゲンの森を楽しみつついけるが、そうでない方はアイゼナッハ駅からタクシーまたはバスを利用して登る方が無難かも知れません。街中で流しのタクシーはほとんどいないので途中で疲れたからタクシーに乗ろうと思ってもどうしようもなくなりますのでご注意くださいませ。

    本数は少ないがアイゼナッハ駅からヴァルトブルグ城を結ぶ路線バスもあり、時間が合えばぜひとも利用しよう。街中から、バルトブルグ城へはかなり歩きます。

    市バス、タクシーを利用しても、城の頂上にある入り口までいけず、山の中腹で降りることになります。ここから先はシャトルバスにのるか、坂を15分ほど登るかの二者選択です。今回徒歩でいきましたが、正直な話し運動不足の私にはきつかったです。

     

    徒歩でもいけます。坂道はかなり急です。

    坂道を上がるのが厳しいかなと思われる方はシャトルバス(片道2ユーロ)をご利用くださいませ。

    城の入り口からは麓の街が見渡せ、その景色は最高に綺麗で移動の疲れも忘れることは請合います。

    城の中は個人で行く場合でも、ガイディングツアーに参加して見学することになります。所要時間はおよそ一時間ほどです。ドイツ語と時間によれば英語のガイディッドツアーもありますが、日本人の方には日本語のパンフレットが用意されています。

    見所は歴史的な観点もそうですが、中世にヴァルトブルグの城主の王子に嫁いだハンガリーの王女聖エリザベスの一生を描いた、20世紀初頭に完成したモザイク画は綺麗です。ガイドさんも如何に聖エリザベスは王族にもかかわらず貧しいものを助け年若くして亡くなったかに対して力の入った説明を繰り返します。ドイツで聖エリザベスに関した名前の病院、教会は彼女の名前から来ているとか、日本にもエリザベスの名前を取った病院があると教えてくれました。

     

    城の展示の一部、800年ほど前にこの城の王子に嫁いだ聖エリザベスの一生を描いたモザイク。モザイク画は20世紀前半に作られた。

    ヴァルトブルグ城の別の間、こちらにも聖エリザベスが題材の壁画が。

    中世の王室の住居。

    それから「祝宴の間」も圧巻。こちらはドイツの国旗の誕生についての案内もさることながら、この間を訪れた、歴史上の有名人物、バイエルンの王ルートヴィヒ2世、音楽家ワーグナー、リストなども訪れ、同じ場所に立っていると思うと鳥肌がたちます。

    祝宴の間。バイエルン王のルードビッヒ2世もこの城を訪れそっくり真似たものを白鳥城に作らせたほど感銘したらしい。夏の間、ワーグナーのタンホイザーを始めいろいろなコンサートが開催される。

     

    忘れてはならないのが2017年に宗教改革500年が訪れるが、その中心人物のルターは95のテーゼを発表した後に一時期バルトブルグ城に避難した。立てこもっている10ヶ月の間にラテン語の聖書をドイツ語に訳したのもこの場所になります。

    このようなドイツの歴史の大本をなし、また、何人もの歴史上の有名人も訪れたヴァルトブルグ城、案内担当の方ももっと話したいような感じだが、この城を舞台におきたことはポジティブなことばかりだったという締めの言葉でツアーは終了しました。

    充実した1時間でした。


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