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天に高く伸びるように生える植物。これはビールの原料であるホップです。ホップはつる性植物で、雌雄異株のため雌株と雄株があります。地中に残っている株で冬を越したホップは、初夏に棚に巻きつきながら茎を伸ばし、7月頃、枝の先に「毛花(けばな)」と呼ばれる刷毛のような花を咲かせ、収穫の盛夏には7メートルほどの高さに成長して葉を茂らせます。
ビールに使われるホップは毛花が開花時期を過ぎて松かさのような形に変化した「毬花」と呼ばれる部分です。毬花の中にはルプリンという粒があり、ルプリンの中のフムロンという物質が煮沸されると、イソフムロンに変わります。これが苦味の成分。しかも苦味は水に溶けるので、口の中に残りません。ホップは1日に最高で25から28センチも伸びます。
ドイツのホップの一大生産地はバイエルン州のHallertau。夏の季節、ニュルンベルグからミュンヘンに向かう車もしくは電車の中から、ホップ畑を見ることができます。ちなみに日本のほとんどノホップは岩手や秋田、東北地方の一部と北海道で作られています。
(アン)
ビールに欠かせないもの
2013-03-04
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