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先日、ドイツ南西部の街の駅舎内にてこのようなものを見つけました。
「家で使わなくなった、まだ使えるものをこちらに置いてください。欲しい人は、ここから持って行ってください。」というもの。確かに、捨てるにはまだ惜しいが蚤の市に出すには手続きが面倒だ。インターネットで売るほどのものでもない・・・。というものをこちらに持ってきて、誰かにあげようという目的のためのスペースです。
2週間たっても、まだ残っているようであれば自分でまた回収してください。ここはゴミ捨て場ではありません。という注意書きがあります。この日、置かれていたものは紳士用の上着、ふとん、子供のお人形、本、CD、上腕筋を鍛えるための器具などでした。
こちらの方、何を拾っているのかな?
ドイツの路上では、たまにこのような風景を目にすることがあります。例えば引っ越し。思いがけなく、沢山の不要物が出てきました。本や食器、おもちゃやお鍋。そういったものを段ボール箱に入れて、「ご自由にお持ちください」と書いておくと、通りすがりの人がそこから欲しいものを持っていく。というとてもお気軽な不要物処理の方法なのです。
時には粗大ごみとして置かれた電化製品や家具を、持って帰る人も。ゴミだから、勝手に持って帰ってもいい。こちらの民族は、日本人ほど誰かの使い古しである中古品を使うことに抵抗がありません。むしろ、無料ならありがたい。と言った精神の方が多いように思われます。よく言えば、それらは使い古して味がでた「アンティーク」なのです。
ごみの処理には焼却、埋め立て、資源化色々ございますが不要物=ごみとしてしまうのではなく、このように誰かほかの人に使ってもらうことによってごみを減らし、一人ひとりが環境に優しい暮らしをこころがけたいものです。
環境に優しく
2013-02-26
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