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ミュンヘンの新市庁舎から南に伸びるSendinger通り沿いに何気なく佇むアザム教会。外から見る限り、教会というより豪華なお屋敷。早速中に入ってみましょう。
この教会はアザム兄弟の手による作品で、内部は豪奢なロココ様式となっています。ロココ様式は特に、カトリック圏の南ドイツの教会で多く目にすることができます。ロココ様式の特徴は繊細で優美、女性的、過剰、そして貝殻模様に代表される装飾です。アザム兄弟はこの教会は個人の教会として設立したのですが、あまりにも美しいこの教会に街の市民は皆にも開放して欲しいとの要求があり、現在は誰でも訪れることができます。2階部分にある欄干にかかっている赤いれうー巣。これは実は木を掘って作ったレースで、布の質や光沢まで見事に表しています。
天井や壁にはプッティ(天使)や聖人が並び、少し眩暈を起こしそうなくらい色鮮やかな装飾が施されています。
ミュンヘンに来られた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
アザム教会・美しきロココ
2013-03-13
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