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夏といえば、シュワシュワの冷えたスパークリングワイン。
ドイツで作られるスパークリングワインは、Sekt(ゼクト)と言います。
フランクフルトから南西に約100キロのところに、Floersheim-Dahlsheim(フレアスハイム・ダールスハイム)という小さいワイナリーの街に、ゼクトだけを造っているこだわりのワイナリーSekthaus Raumland(ゼクトハウス ラウムラント)があります。
ワインの生産地域でいうとラインヘッセンに属するこのワイナリーは、地元で採れるブドウだけではなく、ご主人の実家がお隣の生産地域プファルツにあり、そこで取れたブドウも使って、ゼクトを造っているそうです。
スパークリングワインの王様といえば、フランスのシャンパーニュです。
そのシャンパーニュの醸造家からもこのゼクトは近年評価されているそうです。
最近、南仏で行われたスパークリングワインのコンテストで、2位を獲得しました。
某有名シャンパーニュカーブも数軒参加していたそうですので、その中で2位を獲得するのは、本当にすごいことです。
彼らが使用するブドウの種類は、ドイツでメジャーなリースリング、シャルドネ、ピノ・ノアール、ピノ・ブラン、ピノ・ムニエです。
リストの上から下までテイスティングさせてもらいました。ご主人の娘さんの名前が付けられたロゼ・ゼクトや赤ブドウから作られた白いゼクトなどなど、どれも本当に素晴らしかったです。
中でも、シャンパーニュと同じ、シャルドネ、ピノ・ノアール、ピノ・ムニエから造られたゼクトV. TriumviratとVII. Triumviratは、2005年と2007年のヴィンテージでまさに極上の味わいでした。ワインガイドゴーミヨでも、90点以上を獲得しています。シャンパーニュ製法で、辛口に作られたそのゼクトは、さわやかな香り、きれいな泡立ち、上品な味と最高です。
ドイツでもおそらくゼクトだけを作っているワイナリーは他にはないらしく、どうしてゼクトだけを作っているのですか?と聞いたところ、ひと言「ゼクト造りは、本当に楽しいから」だそうです。お気に入りのワイナリーがまたひとつ増えました。
極上スパークリングワイン
2013-08-30
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