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    ホレおばさん


    2013-09-10

  • ホレおばさんの話 

     

    ご存知でしょうか。今年、2013年はグリム童話誕生200周年だということを!
    そしてグリム兄弟がドイツ出身だということを!

     

    グリム童話をいえば、ヘンゼルとグレーテルや赤ずきんちゃん、いばら姫など馴染み深い童話が多いので皆さんご存知のお話がいくつもあるかと思います。

    その中で私がドイツに来て初めて知ったお話、Frau Holle(ホレおばさん)をお話の発祥地とされている街いった時の写真と一緒にご紹介したいと思います。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    あるところに、継母と2人の娘がおりました。1人の娘は怠け者な自分の娘、もう一人は血のつながってはいないけれどもとても働き者の美しい娘でした。

    継母はこの働き者の娘のことが気に入らず、いつも辛くあたり家の仕事をさせていました。ある日働き者の娘が糸巻きを井戸で洗っていたところ、うっかりその糸巻きを井戸に落としてしまいます。そのことを継母に告げると自分でとってきなさい!と告げました。

    深い井戸から糸巻きをとる方法がわからず途方にくれた娘は井戸に身を投げ気を失ってしまいます。

     

    目覚めた娘は美しい草原に立っていました。不思議に思いながらも歩き始めた娘は焼釜で焦げそうになっているパンと熟れきっているりんごを助けたりしている内にホレおばさんの家にたどりつき、そこでホレおばさんの家でお手伝いをすることになります。主なお手伝いは羽布団を振るって寝床を直すことでした。継母の元で暮らすよりも快適な生活を送っていたはずの娘ですが、しばらくすると家が恋しくなってしまいます。

    そのことをホレおばさんに打ち明けたところ、ホレおばさんは娘が落とした糸巻きを返し、更に真面目に働いたご褒美として娘の身体を黄金で包ませ、家に帰してあげました。

    黄金を体にまとい帰った娘は大金持ちになりました。それに嫉妬した継母は

    実の娘にも黄金を授けたいと考え、実の娘もホレおばさんのところへ行かせることにしました。 しかし、怠け者の娘は、ホレおばさんの家に辿り着く道中にパンもりんごも助けず、ホレおばさんの家へ一直線に行きます。 さらにはホレおばさんの家でもきっちりお手伝いせず、怠けて寝床をきちんと直さなかったのです。しばらくして実の娘が家に帰ることを告げると、ホレおばさんは、真面目に働かなかった罰として、死ぬまで取れないタールを実の娘の全身にかけ家へ帰らせてしまいました。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    というのがお話です。このホレおばさんのお話の舞台といわれているのが、この写真の街:Hessisch Lichtenauです。

     

    さて、このホレおばさん、実はこの街では実在していたとも言われています。その話はまた今度ということでー!!

     


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