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    【マドリッド】スペイン最大の垂直庭園、カイシャ・フォーラム


    2021-06-09

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     初夏の清々しいある日、プラド遊歩道を散策してきました。すべての樹木や植物が生き生きと輝くこの季節、垂直庭園もまるでジャングルのように茂っていました!

    プラド美術館やレイナソフィア芸術センター のすぐそばにある、カイシャ・フォーラムのビルに造られたこの垂直庭園、高さ24メートルのビルの南側の壁すべて(460平米)が250種類、15,000株の植物によって覆われている、スペインで最初に造られた、スペイン最大の垂直庭園です。

     

     

     

    フランス人植物学者、パトリック・ブランが 「植物に土は不要、水とミネラルと光と二酸化炭素さえあれば生きられる」 という理論に基づいて、1988年からパリ、ブリュッセル、ニューヨーク、大阪、バンコク、ニューデリー、ジュネーブと、世界各地で垂直庭園プロジェクトを推進、2007年にマドリッドに造られたこの庭園は彼のプロジェクトの中では最大のもの。

     

     

     

    「植物は大きく育つために根を深く伸ばすことで、建物の壁を侵食し、ひいては建物の構造素材を破壊することがある」 という課題を、「植物の根に常に一定の水分が供給される状態を保てば、根は壁の表面に広がりはするが、決して壁を侵食することない」 という理論を実証して解決。

     

     

     

    土は一切使用されていないこの垂直庭園の構造は、まず金属の基礎構造が建設され、そこにプラスチック板を設置、その上がポリアミドフェルトで覆われている3層から成り、その厚さは1メートルになりますが、軽い素材を使用しているため、1平米の重さは30㎏。季節によって庭園のデザインを変更し、デザインに沿って様々な植物の株が植えられ、約2カ月でデザイン通りの庭園になるのだそうです。

     

      

    壁を垂直庭園で覆うことで、冬は寒さを、夏は暑さを遮断する効果があり、さらには、空気中の汚れを取り込み、それらを肥料として利用するため、空気清浄の機能もあるのだとか。 

     

     

     

    あまり知られていませんが、プラド美術館などを訪れた際には、ちょっと寄ってみてはいかがでしょう。

    写真映えするスポットですよ!

                       

    Lucymama

     


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