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スペインで毎年みんなが楽しみにしている3月のサン・ホセの連休と4月のセマナ・サンタ(イースター)の大型連休、今年はコロナ第4波の真っ只中、感染防止のため17ある自治州政府のすべてが、各自治州からの出入りや移動を禁じたため、地元で楽しもうということになりました。
そんなセマナ・サンタ明けのある日、ぽかぽか陽気に誘われてマドリッドの王立植物園を訪ねたら、なんと!チューリップが満開でした。
実は、以前からこの植物園のチューリップを観たいと思っていたのですが、忙しさにかまけてつい時期を逃したり、去年はロックダウンで植物園自体が閉まっていたり、と叶わなかったのですが、幸いにも今年はベストタイミングで色とりどりのチューリップを愛でることができました。
チューリップの他にも、ツツジ、牡丹、アイリス、水仙などが鮮やかな色を見せてくれました。
これもツツジの一種と知ってびっくり。
昨年、スペインのロックダウン解除の翌日、6月22日のブログにもこの植物園のことを書きましたが、あの頃、コロナによる移動制限がこんなに長引くとは思いませんでした。
18世紀後半、民衆の生活を改善するために科学技術に基づいた都市のインフラ整備を実行した啓蒙君主、カルロス3世が自然科学的見地から創設したのがこの王立植物園だったそうです。
同じ頃、植物園のすぐ隣に造られた自然科学博物館が、現在のプラド美術館です。
植物園の創設が「自然科学」の理念に基づいていたことを考えれば、現在、植物園を管理しているのが、数々の王宮や王立モニュメントを管理する国家遺産局(Patrimonio Nacional)ではなく、この国の科学研究の最高権威であるCSIC(スペイン高等科学研究院)であることも納得。
来年の今頃は、マスクやソーシャルディスタンスを心配することなく、美しい花々を観に来れますように!
Lucymama
【マドリッド】王立植物園 ~チューリップが満開!~
2021-04-13
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