【マドリッド】 「ベレン」、イエス・キリスト生誕を再現したジオラマ みゅうマドリッド みゅうバルセロナ ブログ記事ページ

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    【マドリッド】 「ベレン」、イエス・キリスト生誕を再現したジオラマ


    2020-12-13

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     スペインでクリスマス飾りと言えば、カトリック教徒が多いこの国では、なんといっても伝統的な「ベレン」です。

    「ベレン」とはスペイン語でベツレヘムのことで、イエスキリストがこの街で生まれた時の様子をフィギュアとジオラマで再現したもの。教会など宗教施設はもちろんのこと、市役所、病院、デパート、商店のウィンドウにもベレンが飾られ、各家庭でもそれぞれ趣向を凝らしたオリジナルのベレンを飾ったものでしたが、最近ではLEDライトのイルミネーションやツリーが主流になりつつある感じです。

     

     

    12月初旬、マドリッド市庁舎の中に展示されているベレンを観に行ってきました。

     

     

    市庁舎はシベレス広場に面して建つ、シベレス宮と呼ばれる美しい建物。

     

     

    正面玄関を入った5階まで吹き抜けの広いホールはCentroCentroと呼ばれる市民に公開された文化スペースとなっています。

     

    玄関を入って階段を上ると、目の前がベレン展示の入り口で、イエス誕生当時のベツレヘムの街が再現されています。

    上から展示を見るとこんな感じ。

      

    イエス・キリストが生まれた当時、ヨセフとマリアはローマの属州だったガリラヤのナザレに住んでいましたが、時の皇帝アウグストゥスから全ローマ帝国の住民登録実施の勅令が下されます。ヨセフはダビデの子孫であり、ローマの別の属州であったユダヤのベツレヘムの出身だったので、身重のマリアを連れて住民登録をするために故郷のベツレヘムへ向かいます。

     

    ベツレヘムに入り、二人は泊まる場所を探したけれど、どこの旅籠も住民登録に来た人々で満杯、中庭にまで旅人が溢れていました。

     

    しかたなく厩で過ごすことになり、そんな状況の中でイエスが生まれ、幼子は飼い葉桶に入れられます。

     

    その夜、ベツレヘムの近くの丘で、羊飼いが羊の群れの番をしていました。

     

    羊飼いたちの所に主の使いが現れ、ダビデの町に救世主が生まれたことを告げ、幼な子が布にくるまって飼い葉桶の中に寝かされていると伝えました。

     

    羊飼いたちが街に行くと、お告げの言葉通り、飼い葉桶に幼子がいるではありませんか。

     

    星に導かれて東方から3人の博士もイエスの生誕を祝福するためにベツレヘムまでやってきました。

     

    「ユダヤの新しい王となる子がベツレヘムに生まれた」と聞いて怯えた当時のユダヤ王ヘロデは、ベツレヘムで生まれた2歳以下の男児すべての殺害を命じたため、ヨセフとマリアは赤子イエスを抱えてエジプトへ向けて逃げます。

     

    と、こんな風に、ベレンにはイエス誕生とその前後の物語が反映されています。

     

    ところで、この市庁舎内のCentroCentroの7階は展望台になっていて、有料エレベータでアクセスできます。エレベータは30分毎の枠で事前予約制、往復で3ユーロ。

    マドリッドのクリスマスイルミネーションは18h00に点灯開始なので、私は18h00から30分間の枠で購入。展望台からグランビア方面を望むと、イルミネーションの点いた夕暮れの街がとても綺麗でしたが、半端なく寒かった!

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     エレベータを降りて、市庁舎を出ると、すっかり日が暮れ、街はクリスマスのイルミネーションに彩られていました。

     

     

     

      

     

    Lucymama

     

     


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