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    北スペイン ~モダンアートとおいしい旅~


    2013-09-25

  • 朝晩かなり冷え込み、季節はしっかりと秋へと進んでいます。

    私のレポートも今回が最後!ということで、スペインの魅力をまた1つお届けできればと思います。

     

    今回の旅はビルバオからスタートです。

    マドリッドからバスに揺られること約4時間半、ビルバオ到着。

    ビルバオはかつては造船の町として栄えていましたが、重工業の衰退とともに町も活気を失ったといいます。近年、現代アートや建築により都市再生が進み、地域の活性化が進んでいます。

     

    日本で言うところの、「瀬戸内国際芸術祭(瀬戸内アートプロジェクト)」によって、食とアートの島と生まれ変わった瀬戸内の島々や、地域再生を目指す新潟の「大地の芸術祭」のような感じでしょうか。

    街も整備されて地下鉄も綺麗ですし、トラムも可愛らしいフォルムです。

    そんなビルバオですが、新しいものばかりではありません。

     

    まずは、世界遺産に登録されている『ビスカヤ橋』を見に向かいます。

    エッフェルの弟子で、ビルバオ出身のアルベルト・デ・パラシオの設計による世界初の運搬橋です。

    この日は、対岸と対岸で歌を歌うようなイベントが開催されておりました。

    今も対岸から対岸へ人や車を運搬、現役で活躍しています。

    橋のふもとにはアヒルちゃん。

     

    お昼を食べたら、グッケンハイム・美術館へ向かいます。

    街の中を走るトラムは緑色の車体で、とてもスタイリッシュです。

    切符はこの券売機で購入します。写真の中央には、

    後何分でどこ行きのトラムがくるかが分かる案内もあります。

    地下鉄も便利ですが、街の車窓を眺められるバスやトラムもお薦めです。

    乗車前には、こちらでの刻印をお忘れなく。

    グッケンハイム・美術館 到着。

    シルバーに光る姿がとても近代的ですね、川沿いにはテラスも。

    子供たちも公園や広場で遊び、まさに街の憩いの場になっている様子。

    六本木ヒルズの巨大なクモのオブジェ、その名も『ママン』。

    グッケンハイムにもいらっしゃいます、太陽の光に輝いて立派なお姿です。

     

    館内ももちろん楽しいですが、外観や周囲に並ぶアートもとても魅力的です。

    こちらも有名な『Puppy』。シンプルな外観と青空に非常によく映えます。

    視線の先はすぐ建物。それにしても大きい子犬ちゃんです!!

     

     

     ひとしきり、楽しんだ後は館内を見学し、

    今晩の宿のあるサン・セバスチャンへ。

    着いたころにはちょうど夕暮れ。穏やかな海がとっても綺麗です。

     

    この週末のサン・セバスチャンは、映画祭期間中で非常ににぎやかです。

    もうお隣はフランス、ということでフランス語の会話も聞こえてきます。

     

    言わずと知れた美食の街、サン・セバスチャン。

    中でもバケットの上にいろんな食材を乗せて串をさしたおつまみ、ピンチョスがおいしいと有名です。

    生ハムや、エビ、スパニッシュオムレツやきのこのソテーなど、、、

    目に入るもの全てが色鮮やかでとってもおいしそうです。

    (いや、本当においしいです!)

    海も近く、お魚もおいしくいただけます。

    これまたバスク地方では有名な、微発泡白ワインのチャコリを頂きます。

    食べ終わったら、何を食べたか自己申告してお会計。

     

    どれを食べてもおいしく、お店によっても味が違うので、飽きることがありません。

    バルからバルへはしご酒、どこもかしこも笑顔が溢れてます。

    写真を撮るのを忘れて、大変おいしく頂きました。

     

    翌朝のコンチャ湾も穏やか。

    朝からおじさんたちが元気にバレーボールをしています。

    そして、整備された海岸沿いを、夜明けと共にランナーたちが走りだします。

    自然とともに無理なく、生活を楽しむ、そんな人たちの暮らしが広がります。

     

    さて、私も海岸沿いを歩き、モンテ・イゲルドへと向かいます。

    赤いケーブルカーに乗って、頂上へ。

     ぐんぐん上っていくケーブルカーからの眺めに、なぜか鎌倉を感じてしまいましたが、向こうに広がるのは湘南ではなくコンチャ湾です。

    乗っているのも江ノ電ではありません。

     

    そして頂上からの景色がこちら。

    頂上には遊園地があり、アトラクションやレストランもあります。

    でもやはり1番はこの景色!朝というのもあり、とても清清しいです。

     

    もうひとつ忘れてはいけないのは、サン・セバスチャン出身の彫刻家『CHILLIDA/チジータ』の作品。

    残念ながら、美術館は現在一時的に閉館しており、

    団体しか受け付けていないそう。。

    今回は泣く泣く断念し、せめても彼の作品を求めて、モンテ・ウルグル方面へ。

     

    海岸沿いの作品。この他にも幾つかが点在しています。

    そして、山を登ることしばし、こちらモタ城。

    街から見える大きなキリスト像は、この頂上に。

     

    ふたたび街にもどると、そろそろお昼。

    テラスにも、バルにも人が集まってきました。

     

     街をぶらりしていると、ちょうど映画祭の風景にも出会いました。

     

     

     レッドカーペットも。

    会場のホテルの前ではファンの女の子たちが並んでいました。

    日本からは、福山雅治さんと是枝監督もこのオープニングにいらっしゃっていたようですね。

    おしゃれな業界関係者のような方や、映画ファンも多く見かけました。

    朝は少し冷えたサン・セバスチャンも、午後には気温が上昇。

    ビーチもたくさんの人で賑わっていました。

    もうすぐ夏も終わりですね、全身に日の光を浴びて、

    思い思いに残りわずかの夏を満喫しているようです。

     

    初の北スペイン、目にもお腹にもおいしくとっても楽しく過ごせました。

    ぜひ、次回のご旅行は北スペイン・バスク地方へもどうぞ。

     

    Daso

     

     

     

     

     

     


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