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世界中が異常な暑さですね。
スペインは雨ばっかり降っていたながーい春が続き、今年は夏が来ないんじゃないかと心配しましたが、7月末から正真正銘の夏がやって来て、猛暑続き。
そんな中、8月第2週、今年も涼を求めてピレネーへ。
今回はオルデサ・モンテペルディド国立公園の東側へ、最終目的地はビエルサ(Bielsa)です。
1日目、Ainsa(アインサ)までの途上、以前からスペインで最も美しい中世の村のひとつ、と聞いていたArquezar(アルケサル)を訪ね、ついでにベロ川の渓谷に設けられた「空中回廊」、Pasarelas del Veroを歩いてみようと、朝7時にマドリッドを出発。
Alquezarに13h30頃到着、ほんと、素敵な村です!
ただ、私たちは村の中を見ている暇もなく、Pasarelasのルートに入るための登録をするオフィスへ。
ここでレンタルしているヘルメット着用(渓谷の岩の上からの落石の備えて)、しっかりした靴の着用、水を持参する、などの注意を受けて、村のシンボルともいえるサンタ・マリア・ラ・マヨール教会の横の道を下りて出発!
赤い線が歩いたルートです。
目の前に屏風のようにそそり立つのは川を挟んで反対側の崖。
こちらとこの崖の間にある谷底の川まで下るのです。
最初の20分くらいは、とにかく深―い谷の底をめざしてただただ下る。なかなかハードなルート、ロープにすがって降りる階段やらゴツゴツ、ツルツルした岩をたどる道と言えないような場所もあり、一瞬たりとも足元から眼が離せません。
汗だくでようやく谷底に到着。みんな考えることは同じ。綺麗な冷たい水、入っちゃいますよねー。
私たちの歩いた時間は最悪、最も暑い時間帯でした。
本来、このあたりはこれほど暑くないらしいのですが、世界的な猛暑のせいで、この辺でも36度越え。
川に入ってリフレッシュした後、これからがいよいよ空中回廊本番です。
回廊から下を眺めるとこんな感じ。
こんな滝もあったり・・・
比較的低いこんなところもあれば、
下を見下ろすのが恐ろしい、高いところもたーくさんあります。
下が凄い崖、空中回廊というかなり怖い場所なんですが・・・
この時の私たちは、あまりの暑さに持っていた水を頭からかぶったり、飲んだり、熱中症の恐怖の方が勝っておりました。
そして回廊の終点、Mirador del Veroという展望台に到着、ここからAlquezarの村を望みます。
今歩いて来た回廊
ここからは渓谷を離れて、カンカン照りの野原の中の坂道をひたすら登って村へ戻ります。
私たちは真夏の午後4時、気温36度の中、ただただ足を前に出すことだけに集中して登りましたが、
朝早くあるいは夕方であれば、猛禽類の大きな鳥たちが大空を飛び交い、下は深い緑色の水を宿す渓谷という素晴らしい景色を楽しむことができるはずです。
そしてようやく村に戻りました。
最初のバルに飛び込み、水やらスポーツドリンクやら、ビールやらを注文・・・
あーっ、なんと美味しかったことか!
バルでアテンドしてくれたお兄ちゃんが天使に見えました。
私たちは、この後ピレネーの山奥を目指していたので村でゆっくりできませんでしたが、
時間があればこの可愛い村を是非ゆっくり散策したいものです。
次は、暑くない時に、リベンジに来たいと思います!
Arquezarを後にして、Ainsaへ近づくと、そうです、ピレネーの山々が目の前にどーんと現れます。
次は、いよいよピレネー山脈へと入ります。
カニョン・デ・アニスクロ編へつづく。
Lucymama
【ピレネーの旅1】中世の村Alquezarと空中回廊Pasarelas del Vero
2018-08-18
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