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世界1の権威を持つ闘牛場 スペイン・マドリッドにあるベンタス闘牛場です。何が権威か?って・・それはそれは全国各地に闘牛場なるものいっぱいあるけれど、闘牛士の夢はここマドリッド・ベンタス闘牛場に立つ事ですよ!正闘牛士になってマドリッドへ出場出来れば正闘牛士の中でも首都でのお披露目と闘牛士のプロフィールに記載がされるくらいです!
一番綺麗な入場行進 命を懸けているからこそ金のモールをつけた衣装に身を包んで砂場に立つのです!
5月15日マドリッド守護聖人サンイシドロの日 に前王様のフアン・カルロス国王、王女のエレナ、エレナの娘のビクトリアがお揃いで観戦にお見えになっていました。
光と影が闘牛場を半分に分けた時間を目安に闘牛は始まります。超満員の闘牛場で闘牛士は第一の場面 【カポーテ】で闘牛の性質を見極めます。
第2の場面【ピカドール】馬に乗った闘牛士が槍で闘牛の背中の盛りあがった部分を一突きで刺します!この盛り上がった場所は神経が通っていないので痛みを感じません。(動物なので痛みを感じると逃げます。たまに逃げまくる闘牛もいますが。。。闘牛の牛は強くないと失格です)馬を倒すぐらいの力で闘牛は馬に立ち向かいます。
第3の場面【バンデリージャ】闘牛士の助手が2本の銛を闘牛の背中に打ちます。
正面から走り牛の角の上で銛を打たなくてはいけません。タイミングと勇気が全てです。
第4の場面【ムレタ】マタドールと言われる真打が赤い布(ムレタ)と剣を持ち闘牛との勝負!いかに綺麗に立ち回るか?いかに勇気を見せるか?栄光を掴む為、名声を勝ち取る為、命を掛け自分の人生を見せ付けてくれます。
技が決まれば【オレ!】と一斉に声がかかります。世界に沢山の見世物がありますが、闘牛にリハーサルはありません。動物が相手ですので何が起きるか誰にもわからないのです。闘牛士持つの恐怖心は誰にも理解は出来ないのです。
最後の場面【真実の瞬間】と言ったのはアメリカ人作家アーネスト・ヘミングウェイです。彼の書き下ろしたパンプローナ牛追い祭りを舞台として書いた【日がまた昇る】が有名ですが、その他闘牛の話は沢山あります。中でも【午後の死】という作品は闘牛が好きな方にはたまらない作品だと思います。始めの出だしがとても素敵です。良くは覚えてないですが確か。。お姉さんに対し闘牛開始前に【もし成功すれば家を買ってあげるよ!もしくは喪服を・・・】
【殺し】ます。闘牛の角と角との間に闘牛士が命をかけて飛び込まない限り闘牛に真剣は突き刺さらないのです。
闘牛士が闘牛を上手く操り仕留めることが出来るとご褒美が貰えます!このご褒美の数で年間の成績が付くのです。。なんでしょうね?
たまに闘牛が出てきて、戦うことに相応しくないと判断されるとファンの人たちが牛を変えろ変えろと騒ぎます。で。お迎え牛がやって来て元の場所に戻されます。唯一ほっこりと出来る場面かもですね。。
ところでところで!闘牛とは牛を【殺し】ます。
日本の皆様は目の前で動物を殺すということをほとんど目の辺りにしていない民族です。闘牛士は命を掛け、いかに命が大切なものであるかを目の前で見せ付けてくれます。ですので観に行かれる方はどうぞ最後まで彼らの姿を見てあげてくださいね!闘牛は難しすぎて言葉では説明できないのですが。。
闘牛の更に詳しいお話、見方はみゅうの闘牛ツアーで説明をしてもらえますよ。分からないで観ると動物虐待って事だ!という事になりかねないので是非みゅう闘牛でどうぞ!
Yorkshay
マドリッド発
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2016-05-17
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