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晴れ渡った初夏の日曜、マドリッドの有名な侯爵のお屋敷を訪問してきました。
といっても、19世紀スペインの侯爵邸宅が美術館として公開されているわけで、その名も「セラルボ美術館」。
17代セラルボ侯爵であったエンリケ・デ・アギレラ・イ・ガンボア(1845-1922)の邸宅内には、5万点以上に上る珠玉の美術コレクションが展示してあり、その美しさは息を飲むほど。。
豪華絢爛な世界が広がる邸宅内とはとても思えない、静かな佇まいの邸宅外観。
紋章を形どった入り口の窓。
入り口を入るとすぐ、マドリッドで最も美しい階段一つと言われる階段が目の前に広がる。
17代セラルボ侯爵は大変な勉強家で、特に考古学に造詣が深く、歴史家・美術収集家であったが、その膨大な価値の高いコレクションを保護するため、この邸宅美術館を自ら設計したほど。 直筆の設計図も見ることができる。
時計のコレクションも充実。 100年以上経った今も正確に時を刻み、館内ではあちこちで時刻を知らせる当時と同じ鐘の音が聞かれる。
オルゴール内臓の時計も。
侯爵の寝室。冬には、円盤の中心部分に木炭を入れて、暖を取っていた。
甲冑・武器などのコレクションも見事!
これぞ本家本元の猫足バス!?
男性客人達が集う喫煙室。 とは知らずに入って、たばこの臭いに気分が悪くなった私の嗅覚がすごいのか、それとも、どれだけの喫煙量だったのか、と、今だに~⁇‼って感じの小柱の間。
お客様用洗面台。 もちろん大理石。。
メインダイニングルーム。
・・の奥に続くビリヤードの間。
天井画も美しい間。 もちろん、グレコなどの有名画家の絵画も各回廊に展示されています。 (暗くて良く写真が取れず、今回はしぶしぶ割愛・・)
東方からの陶器コレクションも豊富。 日本産もたくさんあります。探してね。
個人的にとっても興味をそそられたのが図書館! 所蔵本も充実。
ランプを同じ高さにたくさん設置して明るさ倍増。 侯爵の勉強家具合が推し量られるようです。
おぉ、やっと、ご本人登場! 噂に違わず勤勉家のご風防に脱帽・・。17代セラルボ侯爵エンリケ・デ・アギレラ・イ・ガンボア(1845-1922)
こちらは、ご両親様とご先祖様。
舞踏の間。きらびやか。。
ちなみに、日本かのコレクションも、鎧兜、刀、陶器なども多数。
本当に世界中から収集してたんですね。 侯爵ってそんなにお金持ちなんだなあ。スペイン王室への経済的バックアップ度も大変大きかったとか。
最後にお庭でくつろいで、お屋敷訪問終了。
日本ではあまり知られていないけれど、知る人ぞ知る、まさにお宝一杯の宝石箱のような邸宅美術館。お勧めです。 ぜひお出かけください。
Naranja
珠玉のスペイン侯爵邸宅を訪問。 ~セラルボ美術館~ 【マドリッド】
2016-04-24
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