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マドリッドでは、毎年この時期になると、街の通りが羊の群れで埋めつくされます。それはなぜかと言いますと・・・
スペインでは伝統的に、秋になると北の寒い地方から南の暖かい地方に羊を移動させて飼育する「移牧」というのが行われていて(最近ではその数はめっきり減ったようですが・・・)、いくつかある移牧のルートのうちのひとつがマドリッドを通ります。牧畜が国の重要な産業だったむかしむかし、当時まだ小さな田舎町だったマドリッドを、移牧のために羊の群れが通過することが正式に認められ、その後マドリッドはすっかり大きな街になったのですが、羊飼いたちが古くからの自分たちの権利をアピールするために、このイベントを続けている、というわけです。
車の少ない、日曜日のアルカラ通り。
しばらくすると、民族衣装を着て楽器を演奏するひとたちが現れ・・・
あっと言う間に、ひつじ、ひつじ、ひつじ。
まだまだ続く、ひつじ、ひつじ、ひつじ。
観光名所「シベーレスの噴水」もひつじたちが占拠。
道路を横断するときは、列を作って順番に。とっても律儀。
羊の群れはいろんな地方からやってくるので、それに同行する人たちの、いろんな地方の民族衣装や踊りなども見られて、なかなか楽しいです。
果てしなく続く、ひつじ、ひつじ、ひつじ。
ひつじ、ひつじ、ひつじ・・・
YH
マドリッドが羊で埋めつくされる日!
2015-10-28
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