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マドリッドの守護聖人はサン・イシドロ。
11世紀末のマドリッドに生まれ、農業に従事し、信心深く働き者だったイシドロさんはいくつかの奇跡を起こしました。
5月15日(金)はその聖人の日でマドリッド市は祝日。
14日の前夜祭から17日(日)までサン・イシドロのお祭りで、聖人ゆかりの祠のある丘の周辺には屋台がずらりと並び、マヨール広場、ビスティーリャ広場など、街のあちこちでいろいろなイベントが開催されています。
毎年、サン・イシドロの日は寒かったり、雨だったりが多いのに、今年はカラッと晴れ上がり、寒くも無く暑すぎず、最高の日和でした。もちろんスペインの太陽は強烈ですけどね。
そんな日差しが少し優しくなる夕方、マドリッド市内北西のはずれにあるオエステ公園(Parque del Oeste)にバラを見に行ってきました。
5月と言えば薔薇ですよね。未だ早いかなと思いましたが、正に満開でした。
このバラ園、市営なので入場は無料。年間を通して毎日10h00~21h00に開いているので市民の憩いの場所になっていますが、この時期はさすがに人出が多いですね。
このバラ園、Rosaleda del Parque del Oesteは1956年に造られたもので、当時のマドリッド市庭園公園管理の責任者だった方の名前を採ってRosaleda de Ramón Ortízとも呼ばれているそうです。
広さは3万2千平米、600品種、2万株の薔薇があるとのこと。
同バラ園ではその開設依頼、毎年5月に「マドリッド市主催国際新品種コンクール」を開催。参加品種はここで3年間栽培されてコンクールに望み、専門家で構成される審査委員によって選ばれ「勝者」となった薔薇は、同バラ園の常設品種となるのだそうです。
確かに、薔薇の株の下に設置されている品種名の中には、フランスやイギリスのから来たと思われる名前も多く見られます。
専門家による審査とは別に、園内のすべての薔薇の中で一番好きな薔薇に一般市民が投票できる人気投票もあるそうです。
ここ数日、高温の日が続いたので、例年より早く満開となってしまったようで、ほとんどすべての品種が明日になったら散りそう、という感じでした。
見事に咲き誇るバラたちを画像に残したくて、多くの人が携帯電話のカメラを構えますが、かなり風が強くて、シャッターチャンスを捉えるのに苦労していました。
ボキャブラリーに乏しい自分は溢れる色彩と芳しい香りを表現する言葉を知りませんが、訪れていた人たちも同じなのでしょう、聞こえてくるのは
¡ Qué bonito ! ¡Qué bien huele ¡
という感嘆詞ばかりでした。
幸せな気持ちになれる場所です。
5月にマドリッドに来られる方は、是非おいでください!
Lucymama
マドリッドのバラ園 ¡ Qué bonito ! ¡Qué bien huele ¡
2015-05-16
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