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6月下旬に緊急事態宣言が解除されてからミシュラン星付きレストランも徐々に再オープンしています。バスク地方ゲタリアにあるミシュラン1つ星レストラン・エルカノ(ELKANO)は、6月26日に再オープンしました。サンセバスチャンから車にて約30分小さな漁村ゲタリアにレストラン・エルカノはあります。ゲタリアは魚の炭火焼きで有名な村。その中でもエルカノの魚の炭火焼きは特別です。コロナ感染の少し前にレストランで食事をしたので、その時の様子をご紹介します。
先ず一皿目は、カタクチイワのマリネ。
バスク地方を含むスペインの北部で取れるカタクチイワシは身が締まっていて脂もしっかりのっており、最高級とされています。
レストランで食べたこのマリネもとても新鮮でイワシ独特の臭みは全く感じられませんでした。下のソースについては聞けませんでしたが、多分、海藻を使ったものと思われます。続いて伊勢エビのしっぽ部分。メルルーサのココチャ(COCOCHA) 魚のアゴの部分。バスク料理ではココチャが良く使われます。本当に少量しか取れないので、お値段も高めとなります。この部分はプルプルとした感触で実に味わい深い。しかも3つの異なる料理方法で仕上げているので、食べ比べが出来るのも醍醐味です。左は、軽く上げたフライ真ん中は、炭火焼き右は、ピルピルソースどの調理方法が美味しかった? と尋ねられても答えに戸惑うぐらい、3つ共に最高のお味でした。こちら有名な魚のスープ。具は何も入っていません。色が黒いのが特徴。色の割には味は濃くなく、でもしっかりと魚の出汁が効いたお上品な味でした。サルモネテというヒメジの炭火焼き。この魚は通常大きくないのですが、その中でも小さい方が味は繊細な感じがします。デザートはレストランお勧めのチーズのアイスクリーム。しっかりとしたチーズのコクを感じますが、シャーベットのような軽い感触で口の中でとろけていきます。このデザートも絶品です。コーヒーも美味しい。絵はレストランのロゴとも言える魚の骨。最後はプチフール
レストランの外側では大きな炭火焼き台が置かれていて、魚介類の美味しい匂いが立ち込めています。
ゲタリアにはビーチもあります。夏のシーズには海水浴に訪れる人で賑わいます。
漁港にはアンチョビーの加工工場があります。今でも一つ一つ手で作っています。その作業をガラス越しに見る事も可能です。またショップもあるのでお土産に買う事もできますよ。レストラン・エルカノでの食事は私にとって一生忘れることのない思い出になりました。
レストラン・エルカノ (2020年7月現在)
住所:Herrerieta Kalea 2 – 20808 Getaria
電話:+34 943 140 024
営業:13時~15時15分、 20時30分~22時15分
定休:火曜日、月・水・木・日曜夜※ コロナの影響で夜に閉める曜日が多くなっています。※
マパッチ
【バスク・ゲタリア】ミシュラン1つ星レストラン エルカノ(ELKANO)
2020-07-17
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