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べレンの続きです・・・
Palacio de Cibelesで豪華なべレンを見た後は、アルカラ通りやグランビア通りをぶらぶらしながら、マドリッド市所有の普通のべレンが飾られているマヨール広場へ。
グランビア界隈には20世紀初頭に建てられた壮大なビルが目白押しですが、1900年前後の建築物といえば、知名度が高いのは何と言ってもガウディを初めとするバルセロナのモデルニスモですよね。ドメネク・イ・ムンタネール、ブッチ・イ・カダファルクなどのデザインによる素敵な建物がいっぱい。
同じ頃、マドリッドでもグランビア界隈を中心に国王のイニシャチブで当時としては斬新なデザインの建築物が建てられました。
ライトアップされたPalacio de Cibeles
代表的な建築家はAntonio Palacios (アントニオ・パラシオス)。現在の市庁舎Palacio de Cibelesは彼の代表作。そして市庁舎の展望台からグランビア通りを見渡せば、彼の作品がいくつも見られます。画面右手の堂々たるビルで現在はInstituto Cervantes(DELE試験のでおなじみセルバンテス協会)本部のある建物や画面中央の一番高いビルCirculo de Bellas Artes(芸術協会)なども彼の作によるもの。
カタルーニャ・モデルニスモの柔らかな美しさに比べて、かなりごつい感じがします。
でも、グランビア通りとアルカラ通りの分岐点に建つMetropolisのビルはとてもエレガント。私の大好きな場所のひとつです。フランス人の建築家Jules y Raymond Févrierの作品だそうです。
ライトアップされたMetropolis ビルとグランビアのイルミネーション
アルカラ通りをソル広場へと向う途中にあるCasino de Madrid、カジノと言ってもラスベガスのようなカジノではなく、いわゆる社交場だったところで、現在はイベントやバンケットに使われるレストラン。この建築にもAntonio Palaciosが参加。
ライトアップされたCasino de Madrid。
奥に見えるのはソル広場の巨大なツリー。
そして・・・なぜか?ショーウインドーの光に誘われるように脇道に入ると・・・Casa Mira(カサ・ミラ)が。
このブログでも何度かご紹介している、スペインのクリスマスを代表するお菓子、Turron(トゥロン)ですが、このお店はTurron専門店の老舗。この時期になると、量り売りでいろいろな種類のTurronを買い求める人たちで店内はいつもごった返しています。Turronは超甘いので個人的にはあまり好きでないのですが、このショーウインドーは素通りできないでしょう。
ソル広場を横切って、マヨール通りへ。又ここで、気がつくと、こちらも老舗のお菓子屋さんMallorquina(マジャヨルキーナ)のショーウインドーの前に立っていました。
ここにもいろんな種類の量り売りTurronがデーンと並んでおります。つい、誘惑に耐え切れず、ここの名物Napolitana de crema(ナポリターナ・デ・クレマ)を買ってしまいました。カスタードクリームの入った菓子パンですが、絶対お勧めです。マドリッドに来られたら是非一度は食べてみてください。
寄り道ばかりでしたが・・・やっとマヨール広場にたどり着きました。
広場の中央に展示されているのが、マドリッド市が所有しているオーソドックスなべレン。
そして、屋台で売っているべレンのフィギュアたち。
マヨール広場からサン・ミゲル市場の前を通りCava de San Miguel(カバ・サン・ミゲル通り)を徘徊。
この辺はユニークなバルがいっぱい。
みゅうマドリッドの「今夜はバル☆ナイト」でお連れするのもこの界隈です。
さらに行くと、「世界で最も古いレストラン」といわれるEl Botin(エル・ボティン)。
名物料理は子豚の丸焼き。かつてヘミングゥエイも通ったとか。
ショーウィンドーを良く見ると・・・・
厨房風べレンと幼子イエス風の子豚ちゃん、なんと・・・・
レストラン全体を再現したミニチュア、べレン風
とってもかわいいディスプレイでした。
他にも、街を歩いていて見かけたウィンドーのちょっと素敵なべレンたち。
クリスマスツリーもサンタさんもいいですが、スペインならではのべレン、この時期にスペインに来られたら、ちょっと気をつけると、色んなところでいろんなバージョンのべレンを見て頂けると思いますよ。
Feliz Navidad !
Lucymam
【マドリッド】 べレン (その2) グランビアからマヨール広場
2014-12-25
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