フラワーカーペット
ベルギーの首都ブリュッセルは、市庁舎や王の家をはじめ、小便小僧など数々の観光地を有し、EUなどの国際機関などもある国際都市です。
世界中から多くの観光客が訪れるこの町の中心に位置し、世界遺産にも登録された美しい広場、グランプラス広場では、2年に一度「フラワーカーペット」というイベントが開催されます。
フラワーカーペットは、もともと、20世紀中頃に各都市で開催されていたものでした。しかし、その後、1971年にブリュッセルの町でスケールの大きなイベントとして、ベルギーの造園家たちにより開催されたことがきっかけで、現在のフラワーカーペットのイベントが始まりました。
1860年頃からゲントの町で多く生産され始めたベゴニアは、現在でもベルギーでは生産が盛んで、その多くを周辺ヨーロッパ諸国やアメリカなどに輸出しています。
フラワーカーペットのイベントでは、このベゴニアが、グランプラス広場一面に、色鮮やかに敷き詰められ、その光景を見ようと、花好きのみならず世界中から多くの観光客が訪れています。
見どころ
ベルギーで開催される数ある人気のイベントの一つ「フラワーカーペット」は、ブリュッセルの中心にある広場、グランプラス広場一面にベゴニアの花が敷き詰められた美しい光景を見ることができる、必見のイベントです。
開催年ごとに掲げられたテーマのコンセプトに合わせ、南北に68m、東西に110mあるグランプラス広場の、中央敷地に広がるベゴニアの花の光景は圧巻です。
また、およそ1年前から準備が始まるという大掛かりなこのイベントの見どころの一つとしてあげられるのが、その華麗なる舞台の裏側です。壮大な花のアートを作るには、生きた花であるが故の時間制限があります。およそ48時間以内には仕上げるというフラワーカーペットは、前日からおよそ100人の職人たちにより、60万本から70万本近くの花が一本一本手作業で一斉にしきつめられ、観光客もその様子を見学することができます。その作業工程は市庁舎のバルコニーの上から、全体を眺めて見学することも可能です。
さらに、夜になると華やかなライトアップにより、このフラワーカーペットが、昼間とは違った色合いの姿に変わり、その光景を音楽と合わせて楽しむことができるというのも、このイベントの見どころの一つとなっています。夜のイベントの際には、ライトアップにより美しく広がるフラワーカーペットの中から花火が打ち上がるなど、さらに飽きさせないイベントも盛り込まれています。