フランス プティットフランスの観光・見所について

プティットフランス

プティットフランス

フランス北東部、ドイツとの国境沿いに位置する都市ストラスブールは、紀元前12年から続く歴史ある町で、1988年に「ストラスブールのグランディル」という名でユネスコの世界遺産に登録された観光地のあるエリアとしても人気のある町です。
世界遺産に登録されたエリア内には、ノートルダム大聖堂をはじめ、さまざまな観光スポットがありますが、その一つに、かわいらしい木組みの家々が建ち並ぶ、プティットフランスと呼ばれる地区があります。
ナチスドイツのヒトラーの宣言により始まった第二次世界大戦で、ドイツから戦火を受けたフランスの町ストラスブールでもその被害は大きく、多くの建物が破壊されてしまいました。これに並んで、プティットフランスでも、多くの家々がその姿形を失ってしまいましたが、その後多くの人たちの力により、建物が修復され、当時の町並みを再現し、現在見られる町の姿へとゆっくりと戻されていきました。
歴史を超えて今も目にすることができる美しいプティットフランスの街並みを見ようと、現在では多くの観光客が訪れています。

プティットフランス1

見どころ

プティットフランスの見どころは、エリア内に建ち並ぶ、かわいい木組みの家々です。
ストラスブールが、フランスとドイツの2国間の平和的なつながりの象徴となっている町であり、ドイツと行き来も自由な国境の町であること、さらに、フランスとドイツの長い歴史的関わりの影響もあることなどから、フランスでありながら、町全体にドイツを思わせる雰囲気が漂っています。
そして、そのようなストラスブールにあるプティットフランスでもまた、ドイツの典型的な田舎の家を思わせる木組みの外観をもつ家を多く目にすることができ、見どころの多い地区となっています。柱や梁などの骨組みを木材で作る「コロンバージュ」という構造は、木々が豊かな地域を持つヨーロッパの各地で見られますが、特にドイツの地方で多く見られる建築構造です。
四季折々の風景が見られるプティットフランスですが、カラフルな花々や新緑のグリーンが各家のバルコニーに並び、メルヘンチックな家の白壁に映える穏やかな季節、そしてまた、粉雪が屋根に舞い積もりロマンチックな雰囲気に包まれる冬の町の景色は特に必見です。この美しい街並みは、町を囲むイル川を走る遊覧船から眺めることもできます。日が沈み、イル川沿いの家々の灯りが点ると、川に金色に照らされた家々が映り、昼とはまた趣の異なる、美しい夜景が広がります。
季節や時間ごとにさまざまな表情を見せてくれる可愛らしい街並みを、運河沿いにあるカフェからゆったりと眺めてみたり、散策してみてはいかがでしょう。