オリンピック公園
ドイツのミュンヘンにあるオリンピック公園は、1972年の夏季オリンピックのために建設されたオリンピック・スタジアムです。オベルウィーゼンフェルドとして知られるミュンヘンのエリアに設立され、オリンピックの後も、礼拝などの宗教的なイベントや、文化的、社会的イベントなどが行われる会場として使用されています。
1966年、国際オリンピック委員会によってミュンヘンでのオリンピック開催が決定されると、オベルウィーゼンフェルドの都市開発計画が固まりました。「緑のオリンピックゲーム」というコンセプトが採択され、民主主義の理想へ向けてのオリエンテーションでもありました。建設は、1968年から1972年まで行われ、地形のデザインは建築家のギュンター・グルジメックによって行われました。
オリンピック公園と言う名前は、ミュンヘン地下鉄の駅の構築時に市の行政委員会から持ち上がり、1969年に正式に採択され、地下鉄駅も建設されました。
見どころ
ドイツのミュンヘンのオリンピック公園の見どころは、1968年から1972年にかけて建設された、8万人が収容できるオリンピック・スタジアムです。1990年以降は、警備上の問題から、収容人数が69000人に減らされました。アリアンツ・アリーナができてからは、スポーツ競技が行われることは少なくなり、文化イベントを中心に行っています。
また、公園内には190メートルの高さを誇るオリンピック・タワーがあります。ミュンヘン近郊の風景が楽しめるだけでなく、天気の良い日にはアルプスまで見渡すことができます。ヨーロッパで一番高いタワーでもあり、ロック博物館も併設されています。アーティストのサイン入りギターや、衣装、貴重なチケットなど、様々なアイテムが展示されています。
オリンピックレイクの岸には、ミュンヘンオリンピック・ウォーク・オブ・スターが作られ、ドイツ国内外で活躍したスポーツ選手、ミュージシャン、エンターテイナーの手形とサインが刻まれています。ウォーク・オブ・スターに刻まれるためには、オリンピック・スタジアム、オリンピックホール、オリンピックプール、オリンピックアイススポーツセンターで、成功を収めることが必須となっています。
その他、オリンピック公園には、8000以上の水中生物が生息するシーライフがあります。海水に覆われた10メートルのガラストンネルは、サメやカメなどを間近に見られる人気スポットです。