聖ゲオルク教会
聖ゲオルク教会はドイツの都市、ディンケルスビュールに建てられた教会です。15世紀のゴシック様式の教会で、ダニエルという愛称で愛されています。15世紀はディンケルスビュール最盛期であり、ニコラウス・エーゼラー父子によって建てられはじめました。そして聖ゲオルクに捧げられる教会として1499年に完成をしています。
教会の名前となった聖ゲオルクは、凶作の原因だったドラゴンを退治したという伝説があり、そのために中世のドイツ農民にとっては非常に重要で、人気のあった聖人でした。
ディンケルスビュールの旧市街の景観は聖ゲオルク教会が建築された時代と姿があまり変わってはいません。そのことを含めて聖ゲオルク教会を眺めると、歴史の息吹を感じることができるでしょう。ゴシック様式やネオゴシック様式、さらに、ロマネスク様式等、聖ゲオルク教会の中にある様々な様式の建築物等は、魅力的と言えるでしょう。特に中央祭壇の彫刻は見ておくべき物です。
見どころ
ドイツのディンケルスビュールには、聖ゲオルク教会が建てられています。見どころとしてはその15世紀に建てられたゴシックの教会自体と言えます。15世紀の息吹が残っている旧市街の中に溶けこんでおり、非常に魅力的な建物となっています。
身廊部はとても巨大なのですが、塔の部分が妙に低く見えて、バランスが整っていない所に面白みを感じることができるでしょう。しかし、ホールタイプの教会として、南ドイツの中でも一、ニを争うほどのうつ草が特徴と言えるかも知れません。さらに、聖体が秘められている安置塔も特徴と言えるでしょう。
塔についてですが、階段を上がってみると、そこから、ディンケルスビュールの街を一望できるのも魅力となっています。15世紀から変わらないディンケルスビュールの旧市街をのびりと眺めてみましょう。さらに16世紀の回廊付きの鐘楼階があったり、夜景が詰め所として使用をしていた銅製円屋根の角楼も見どころの一つと言えます。
洗礼盤や、聖体所はゴシック様式で作られいますが、祭壇はネオゴシック様式で作られています。さらに、塔ですが一部はロマネスク様式で作られており、それぞれの様式美が出ているので、見ておくポイントと言えるかもしれません。この教会の名前となっている聖ゲオルクは、ドラゴンを退治したという伝説が残っている聖人です。中央祭壇付近に行けば、1490年に作られた聖ゲオルクの彫刻を見ることが出来るでしょう。