ドイツ マリエンカペレの観光・見所について

マリエンカペレ

マリエンカペレ

マリエンカペレは、ドイツのヴュルツブルクにある教会のことで、マルクト広場という名称で知られる広場に面して建てられています。マリエンカペレという名称は、マリア礼拝堂という意味を持ち、この教会は後期ゴシック様式によって建設されました。1377年から1481年まで、実に100年以上の年月を経て完成された教会としても知られています。もともとの場所ではユダヤ系の教会が存在していましたが、1349年にユダヤ人が虐殺されたことに伴って消失してしまいました。その後、この場所に礼拝堂が建設されると、その木製の建物が現在のマリア礼拝堂につながる起源になったとされています。
マリエンカペレの建物は、朱色系のカラーとはっきりとした白色のトーンが目を引く建築物で、女性的で清楚な感じを漂わせている礼拝堂です。マリエンカペレにはリーメンシュナイダーが手がけた彫刻もあるので、厳かな雰囲気の礼拝堂を眺めながら散策することができます。

見どころ

ドイツのヴュルツブルク市街のメインとなる場所にあるマルクト広場において、マリエンカペレ南方の入り口に、彫刻家として有名なティルマン・リーメンシュナイダーによって製作されたアダムとイヴを模った彫像を見ることが出来ます。この彫刻はコピーとされ、本物の彫刻はマリエンベルク要塞の中にあるマインフランケン博物館内で展示されています。
また、内部に入ると、リーメンシュナイダーが製作したコンラート・フォン・シャウムベルクの墓碑が佇み、レジデンツを建設したことで知られる建築家バルタザール・ノイマンの墓碑もあります。マリエンカペレは静かな雰囲気に包まれている礼拝堂のため、建物の美しい景観やリーメンシュナイダーの彫刻を眺めていると、自然と気持ちが落ち着いてきます。精密な彫刻はこの著名な彫刻家の手によって命を吹き込まれたかのようで、今にも動き出しそうな風情を感じることができます。建物の東側には、黄金に輝く像が装飾されていることも特徴的です。
マリエンカペレの教会に足を運ぶと、教会の窓は大きく作られているために、外の光が沢山取り込まれ、教会内がとても明るい印象で、正面のステンドグラスが美しく輝いています。教会内には、キリスト教にまつわる絵画や彫像も展示され、訪れる人々の心を静めてくれます。夜間にライトアップされると、昼間見る礼拝堂とは一味違う、幻想的でロマンティックな雰囲気のある礼拝堂の景観を味わうことができます。