ドイツ ヴュルツブルク市庁舎の観光・見所について

ヴュルツブルク市庁舎

ヴュルツブルク市庁舎

ドイツ連邦共和国バイエルン州にあるヴュルツブルクは、ドイツの観光街道として有名なロマンティック街道において起点となる場所です。ヴュルツブルクには、そのシンボル的な存在とも言えるマリエンベルク要塞や世界遺産にも登録されているレジデンツと並んで、観光名所の一つに数えられるヴュルツブルク市庁舎があります。もともとドイツでは、市庁舎の建物は歴史を重ねた建築物が多いですが、ヴュルツブルク市庁舎も12世紀に建設され、古めかしさを感じさせます。正面から向かって左側にある赤い色の建物と、修道院にあたる建物は後に増築された部分です。なお、市庁舎で最も古いとされるのは塔の部分で、日時計が施されています。
戦争に巻き込まれた際に、この街のおよそ9割ほどが焼失されてしまいましたが、幸いにも、この市庁舎の建物は戦火を免れることができたことで知られています。ヴュルツブルク市庁舎は、市民が様々な手続きなどを行うために利用しているので、建物の内部は訪れる人々で混み合っています。

見どころ

ドイツのヴュルツブルクは、かつて戦争によって街が焼けてしまったことが想像できないくらい落ち着いた街並みが広がっています。街並みの一角を撮影すると、絵葉書のような雰囲気の建物が並ぶ様子は趣があり、その中でも堂々とした姿で建っているのがヴュルツブルク市庁舎です。ドイツ内においても最古の建築物の一つに数えられ、楽しげな街中の雰囲気の中にあっても、どこか頑強なイメージのある建物です。建物に入ることも可能で、第二次大戦の際に戦場となったヴュルツブルクの当時の様子を伺うことができる展示物もあります。戦争によって廃墟と化したヴュルツブルク市街の模型は痛々しく、戦争の悲惨さを現在に伝えています。また、この模型を見学することで、現在のヴュルツブルクの街並みは、もともとの街並みを大切にしながら復元されたものであるということを伺い知ることができます。
重厚な感じのする市庁舎ですが、建物の外観をじっくりと眺めていると、時代を経て深い味わいになった壁面部分に絵が描かれているのが分かります。塔の部分に取り付けられている時計や日時計は、繊細な装飾が加えられていて、市民に時を知らせています。また、建物の前にはフィアレーレンの噴水があり、4種類の美徳を象徴する像が配置されています。市庁舎の地下部分にはフレンドリーな雰囲気のレストランもあるので、ヴュルツブルクの街を散策するのに疲れたら、地元に伝わる郷土料理を味わうこともできます。