サンタカタリーナ市場
スペインのサンタカタリーナ市場は、スペイン北東部にあるカタルーニャ州に位置するバルセロナにおいて、人々から親しまれている食料品を中心とした市場です。ゴシック地区と呼ばれる地区にバルセロナ大聖堂が建っていますが、サンタカタリーナ市場はその大聖堂からほど近い場所に位置しています。多くの観光客が訪れて賑わいを見せるサン・ジョセップ市場と比べると、サンタカタリーナ市場は庶民の暮らしに根差した市場として、地元の人々から利用されることの多い市場です。
サンタカタリーナ市場は、世界的に有名な建築家の手によって大規模な改修がなされた場所としても知られており、バルセロナに住む人々の普段の食文化をより身近に感じられるエリアです。買い物に訪れるだけではなく、この市場で朝食を取る市民も数多く見られるため、地元で開かれる朝市のような雰囲気のある観光名所になっています。もともとこの市場のある場所には、ゴシック様式で知られる聖カテリーナ・ドミニコ修道院がありましたが、19世紀の半ばにこの修道院に代わって地域労働者を対象とした食料配給所が建てられました。この配給所がサンタカタリーナ市場の前身となり、修道院の名にちなんで市場の名称に受け継がれています。
見どころ
バルセロナ大聖堂からサンタカタリーナ市場へ向かう場合は、聖堂を出発して徒歩で訪れると、活気あるバルセロナの現代的で色鮮やかな市場の景色を一望することができます。より地元に密着した市場の雰囲気が漂う場所になっており、様々な食料品がずらりと並んでいるので、日常的な庶民の食生活の一端を垣間見ることができます。単なる観光名所としてだけでなく、地元スペインの人々と隣り合って朝食を味わうことも可能です。サンタカタリーナ市場に並ぶ店舗は、午後は早めにしまってしまうことが多いため、朝食を取る前に散策するのがお勧めです。
サンタカタリーナ市場はスペインの代表的な現代建築家によって改築がなされているだけあって、建物自体を眺めて楽しむこともできます。屋根部分も色彩豊かで目にも楽しく、天井にはモザイクで野菜やフルーツなどを模った模様が施されていて、60色ものセラミックを使ってカラフルに彩られているのが特徴です。また、メインとなるゲートには、初代の修道院の名残をそのまま残す形で、新旧の建物が融合した建築として高く評価されています。
さらに、サンタカタリーナ市場では、良質のオリーブオイルを取り扱う専門店があることでも知られ、スペイン産のオリーブオイルの品揃えも豊富に揃っています。オリーブオイルはほとんどのものがテイスティング可能になっているので、自分の好みに合うものを見つけたり、土産物用にも好評なので、ぜひご覧ください。