サンタクルス街
スペイン中央部にある古都セゴビアは歴史のある美しい街で、古代ローマ時代から中世までの建造物が多く残っています。中世の城壁と2つの川に囲まれたセゴビアの旧市街地・サンタクルス街は、1985年にユネスコの世界遺産に登録され5万6000人ほどの人が生活を営んでいます。迷路のような路地がつづく街は細長い高台の上に壮大に位置し、細い路地を曲がればどっちを向いているか分からなくなる「迷い込む」という表現がぴったりの街です。かつてはユダヤ教徒が住んでいた歴史があり、その後富裕層の人々が移り住みました。淡いオレンジやピンクのパステル調の壁に花かごが下げられている風景が人気で、細い小道にはカフェやレストラン・お土産店などが並びます。また街の至る所にはロマネスク教会があり、その数はヨーロッパで最多となっています。
セゴビアには大聖堂や水道教・おとぎ話のモデルになったお城などたくさんの見所があり、世界中の観光客を魅了して止みません。
見どころ
スペインのセゴビアの旧市街地・サンタクルス街には、世界遺産に登録をされた水道橋があります。古代ローマ帝国によって造られた橋で、長さ813メートル・高さ28.5メートルに及ぶ壮大な橋がセゴビアの街中を通っているのは圧巻です。接合剤を使うことなく2万個以上の石を積み上げて造られた128個のアーチは、その雄大な姿とともにセゴビアの古い歴史を物語っています。
広場の一角にあるセゴビア大聖堂も見所の一つです。16世紀に建てられたゴシックとルネサンスの混合様式の教会で、スカートを広げたような姿から「大聖堂の貴婦人」と呼ばれています。中にはいると荘厳な雰囲気が漂い、祭壇にはセゴビアの聖人の彫像が多数飾られています。附属の美術館には山車が飾られており、毎年行われる聖体際で街を練り歩く様は人々を魅了します。
サンタクルス街の西の端にはアルカサルというお城があります。有名な物語のモデルになったロマンチックな外観のお城で、切り立った崖の上に建っています。塔へ登るとスペインの青い空に赤茶けた大地・城壁に囲まれた素晴らしい街並みを見渡すことができます。城内はスペイン王宮の婚礼にも使用されたほど華やかで、面会の部屋や宴会の間などがあり当時の贅沢な生活が偲ばれる反面、鎧や甲冑・大砲などの軍事的な物も多く展示してあります。
大聖堂やアルカサル周辺にはカフェや伝統的なスペイン料理が楽しめるレストランが多くあり、旅の気分を一層盛り上げてくれます。