カテドラルとヒラルダの塔
セビリヤのカテドラルとヒラルダの塔は、1987年にユネスコの世界遺産に登録されています。
世界最大のゴシック建築のカテドラルであり、世界で三番目に大きな教会でもあります。16世紀初頭にカテドラルが完成すると、1000年以上もの間世界一のタイトルを保守してきたビザンチン建築のアヤソフィアに代わり、世界最大のカテドラルとなりました。また、クリストファー・コロンブスが埋葬されていることでも知られています。
ヒラルダの塔は、もともとはムーア期に建てられたものですが、1365年の大地震によってスフィアをなくしてしまいます。その後、ルネッサンス建築の鐘楼部分が付け加えられ、1568年には頂上部に彫像が取り付けられました。彫像はヒラルディージョと呼ばれ、キリスト教の勝利を象徴しています。ヒラルダ塔の高さは104.1メートルあり、中世以来町の重要なシンボルの一つとしてそびえています。
見どころ
スペインのセビリアにあるカテドラルとヒラルダの塔の見どころは、美しい建築美を誇る4つのファサードと15のドアです。
西のファサードには、15世紀に作られた洗礼のドアがあり、キリストの洗礼のシーンが描かれています。聖ミカエルのドアは、キリストの誕生を表す彫刻が装飾されているほか、聖人と伝道師のテラコッタの彫刻も施されています。聖週間の行進に使用されるドアでもあります。
南のファサードには、聖クリストファーのドアがあります。ゲートの前には、ヒラルディージョのレプリカが置かれています。
北のファサードには、オレンジの庭へと開く概念のドアがあり、フェスティバルの時期を除いては、常に閉じられています。ゴシック建築で作られており、建物と調和しています。トカゲのドアは、ぬいぐるみのトカゲが天井からつるされていることがから名づけられています。サンクチュアリのドアは、至聖所へと続いており、聖人の隣に並ぶフェルナンド3世を表す彫刻が支柱の頂上につけられています。赦しのドアは、オレンジのパティオへと通じるドアで、古代モスクに属していたものです。
東のファサードには、東方三博士の礼拝の図のレリーフと彫刻で装飾されたスティックのドアがあります。スティックとは、このエリアと建物の他の部分を区別するために作られた手すりに起因しています。そして、鐘楼の建設時に作られたことから名づけられた、ベルのドアがあります。キリストのエルサレム入城を表すレリーフとルネッサンス様式の彫刻で装飾されています。