スペイン コマレス宮の観光・見所について

コマレス宮

コマレス宮

コマレス宮は、スペインのアルハンブラ宮殿にある建造物です。アルハンブラ宮殿は、地中海に面しているスペインのアンダルシア地方のグラナダに位置していますが、コマレス宮はアルハンブラ宮殿のメインでもあるナスル朝宮殿のうちでも中心的な建物で、最も美しいとされる宮殿として知られます。もともとアルハンブラ宮殿はイスラムの人々が創建した宮殿として知られ、中世イスラム建築でも他のイスラム建築と比較して群を抜いて完璧とされる姿が残っていることでも有名です。
コマレス宮は、1333年にユスリフ1世が即位した後に建設が命じられていた建物ですが、彼自身はこの建物が完成する前に死去し、代わりに息子モハメド5世によって1348年に完成に至りました。外交的な場、政治的な場の舞台としても使用されていましたが、何といっても壁面に施されたアラベスク模様が印象的な装飾や、タイルを用いた装飾などが豊富に残っており、目を奪われるかのような美しさを誇っています。また、アラヤネスの中庭と呼ばれる庭園も有名で、中央部分に位置する細長い形状の池には、宮殿の景色がまるで鏡に映るかのように美しく映えるのも魅力的です。

コマレス宮1

見どころ

コマレス宮には、アラヤネスの中庭という美しい中庭があります。アラヤネスというのは天人花を指しますが、この中庭を美しく引き立てているのは「水鏡」と呼ばれる技法で、中庭にある34mの池の水面にちょうど建物が美しく映し出されるように工夫されています。正面から見ると、池の水面が建造物の土台にあたる部分スレスレになるように配置されているため、眺めていると水上に建物が浮かんでいるような錯覚を楽しむことが出来ます。また、中庭の背後にコマレスの塔が配置されていて、50mの高さがある塔がこの景観を一層美しく引き立てています。
この宮殿の中でも最も広いとされる部屋「大使の間」には、壁面全体と天井に至るまで、イスラムの伝統を思わせるきめ細やかな美しい装飾がみごとになされていて、まさに圧巻です。窓はアーチ風に作られていて、窓を通して眺められるアルバイシン地区の景色を楽しむことができます。「大使の間」は、当時近隣諸国から訪れる使節と謁見する間として公式な行事に使用されていたこともあり、天井には非常に精巧な木組み細工が施されていて豪華な印象を受けます。また、床面には幾何学模様を模った石のモザイクデザインが一面に装飾されています。コマレス宮には、このように至る所に緻密な装飾が施されているので、細かい所までじっくりと眺めて模様を楽しむこともできますし、外部から注がれる光と建物が織りなす影のコントラストの美しさも満喫することができます。

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1名様あたり料金

52.00EUR (8,726円)~

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