イギリス ブレナム宮殿の観光・見所について

ブレナム宮殿

ブレナム宮殿

ブレナム宮殿は、イギリスのオックスフォード近郊、ウッドストックに位置する堂々としたカントリーハウスです。マールバラ公の主要な居住地であるほか、非王室・非司教でありながら宮殿の称号を持つ、唯一のカントリーハウスでもあります。イギリス最大の邸宅で、1705年から1722年にかけて建てられました。1987年には、ユネスコの世界遺産に認定されています。
ブレナム宮殿は、スペイン継承戦争におけるフランスの勝利を祝福し、18世紀の初めに建てられました。とりわけ、1704年8月13日のブレナムの戦いで連合軍を率いた司令官の初代マールバラ公ジョン・チャーチルへのギフトとして建造されています。
マールバラ公の英雄的偉業を讃え、アン女王は彼の家族にウッドストックの王室領地と庭園を与えるとともに、勝利を記念する建物の建造に必要な費用も約束しました。見返りとして、マールバラ公は宮殿が女王へのモニュメントとなるよう計らいました。

ブレナム宮殿1 ブレナム宮殿2

見どころ

イギリスのウッドストックにあるブレナム宮殿には、最高級の家具、磁器、タペストリー、ヨーロッパの絵画などが所蔵された大広間があります。また、何世代にもわたるマールボロ家の富を象徴する調度品が飾られているほか、300年の歴史の中で、マールボロ家がどのように変遷していったかを知ることもできます。図書室に置かれているパイプオルガンは、ロンドンの有名な会社、ヘンリー・ウィルズ&サンズで1891年に作られたもので、一年を通して、宮殿を訪れるオルガン奏者に演奏されています。
ブレナム宮殿の庭園は、起伏のある典型的なイギリス式庭園です。宮殿の美しさを引き立て、多くの観光客を惹きつける魅惑のスポットでもあります。水をたたえ、ベルサイユ宮殿を連想させるウォーターテラス、マールバラ家が個人的に楽しんだイタリア式庭園、11代公爵によって作られたシークレットガーデン、繊細な美しさを誇るバラ園、ベンチが設置されリラックスできる噴水など、様々なスタイルの庭園が楽しめます。
また、壮大な景観のグランドブリッジや、初代マールバラ公の偉業を記念して建てられた勝利の塔、ロザムンド・クリフォードにちなんで名づけられたロザムンドの泉、1720年に廃墟となる前、ウッドストックマナーが存在したことを記念するウッドストックマナー記念石、イギリスで最も絵になる滝として有名なグランド・カスケード、公園内に生息する野生動物などの見どころもあります。