栄光の3日間
フランス東部に位置するブルゴーニュ地方の町ボーヌは、城壁に囲まれた城塞都市です。また、ブルゴーニュワインの産地として、世界的に有名な町でもあります。ワインの町らしく、町の中にはワイン博物館があります。ブルゴーニュ公の城を利用した博物館の館内には、古代ローマ時代から近代までのワインの歴史やワイン作りについての資料のみならず、生産時に使用される道具やワインボトルのコレクションなども展示されています。また、街中のいたるところにワインショップがあり、ワインを満喫することができます。フランスでは、ボルドーと並んで、ワインの二大産地の一つとして知られているワインの町ボーヌでは、毎年11月の第三日曜日を中心に、3日間連続で、「ボーヌ栄光の3日間」と呼ばれるイベントが開催されます。ブルゴーニュ地方最大のワインのお祭りで、このお祭りに参加するために、世界中からワイン好きがボーヌを訪れる人気のイベントです。
見どころ
「ボーヌ栄光の3日間」と呼ばれるワイン祭りは、その名のとおり3日間連続で行われ、期間中は多くの屋台が並び、大道芸や仮想した人のパレードなどのイベントも行われます。イベントの初日である第1日目には、クロド・ヴージョ城で、シュヴァリエ・ド・タストヴァンと呼ばれるワイン利き酒騎士団の叙任式と晩餐会が行われます。新たに騎士団に任命された人や招待者が式に参加し、ワインと食事を楽しみます。そして、2日目には、ボーヌにある療養院、オスピス・ド・ボーヌにて、ワインのチャリティオークションが開かれます。オスピス・ド・ボーヌは、1443年に貧しい人々への医療サービスを目的に、フランス・ブルゴーニュ公国のニコラ・ロラン財務長官により設立された慈善病院です。貴族から寄進された畑でブドウを育て、そこで収穫されたブドウにより作られたワインの売り上げを資金にして運営されていました。今では、このオスピスで毎年開催されるオークションでの落札ワイン価格が、その年のワインの価値を決定付け、取引価格に影響を与えるといわれており、ワイン愛好家やワイン業者には必見のイベントです。最終日である3日目には、シャトー・ド・ムルソーで、ワインの収穫を祝う農家のための大昼餐会が開かれます。原則的にはワイン関係者のみが参加できる昼餐会で、ブドウの生産に携わった者同士でその年の収穫を祝い、またワイン農家の人たちが、自身が作ったその年のワインをワイン業者に紹介するための場ともなっています。昼餐会は、昼食の時間帯から夕方遅くまで行われ、毎年盛り上がりを見せます。
パリ発 【11月17日(日)限定】 ブルゴーニュ最大のワイン祭り「ボーヌ、栄光の3日間」2024
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