ポルト歴史地区
ポルトガル北部に位置するポルトガル第二の都市ポルトは、ローマ帝国時代の町ポルトゥス・カレが起源の港町です。ポルトから大西洋へと流れるドウロ川には、観光船が走り水上から歴史あるポルトの町並みを眺めることができます。また、川を挟んだ対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアでは、ドウロ川上流で醸成されたワイン、「ポートワイン」が生産されていて、ポルト港から輸出され、名産品となっています。観光船や町の代表的な橋、ドン・ルイス1世橋からは、対岸のガイアにあるワインの倉庫街を見渡すことができます。ラテン語で「牛の内臓」を意味する「トリッパ」料理は代表的なポルトガル料理の一つですが、「トリッパを食べる人」という意味の「トリペイロ」は市民の愛称となっています。古都ポルトではその歴史を感じる古い教会や建物が町中に点在していて、「ポルト歴史地区」として世界遺産に登録されています。また、ポルトガル建築で多く見られる美しい装飾タイル、アズレージョは教会などの歴史的建築物のみならず、駅や通りの壁など、町中で見ることができます。
見どころ
ポルトガルの国名の由来となったと言われている、歴史あるポルトの街には、多くの古い教会が残されていて、それらの教会や聖堂を含む旧市街は、「ポルト歴史地区」として、ユネスコの世界遺産に登録されています。この地区の見どころはたくさんありますが、人気の高い観光スポットの一つとしてあげられるのが、街の中心にある「サン・ベント駅」です。ポルトガルの建築家マルケス・ダ・シルバ氏がデザインしたもので、世界で最も美しい駅の一つといわれています。サン・ベント駅のホールの内壁を覆うように飾られている、およそ20000枚の美しいタイル、アズレージョによる装飾は圧巻の美しさです。また、ポルト一の高さを持ち、街のシンボルとなっているクレリゴス教会は、18世紀にイタリアの芸術家ナッソーニにより立てられたバロック様式の教会です。鐘塔の頂上にあるテラスから見るボルトの美しい町の景色は必見です。サン・フランシスコ教会は、14世紀から15世紀にかけて造られた、修道院が併設された教会です。もともとゴシック方式でしたが、内部はバロック様式に改修されました。教会内の壁や天井を見回すとターリャ・ドゥラーダと呼ばれる金泥細工などのバロックらしい華やかな造りや細部まで凝った美しい装飾が見られます。そのほかにも、ポルト最古の建物とされるロマネスク様式のポルト大聖堂や、ドウロ川に架かるアーチ型の橋、ドン・ルイス1世橋などの見どころがあります。
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