ポルトガル バターリャの修道院の観光・見所について

バターリャの修道院

バターリャの修道院

バターリャの修道院はドミニコ修道会の修道院として使用されており、ポルトガルの中でも後期ゴシック建築の傑作である美しい修道院として知られています。歴史的にはポルトガル独立の象徴としても認められており、1983年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。正式名称は聖母マリア修道院であり、バターリャ近郊で行われたアルジュバロータの闘いに関係しています。その闘いでカスティーリャ王国軍をジョアン1世が破り、聖母マリアに勝利を感謝するために建築が始まりました。この闘いは、カスティーリャ王国とポルトガルとの間に行われた闘いの中でも、ポルトガルの勝利を決定させた闘いとして知られています。

バターリャの修道院1

見どころ

バターリャの修道院の構成は入り口、身廊、創設者の礼拝堂、未完の礼拝堂、王の回廊、洗盤、アフォンソ5世の回廊です。さらに広場にはジョアン1世の騎馬像が設置されていますし、入り口のアーチヴォールト形、天蓋の下に設置された78もの聖像等も見どころの1つとなっています。聖像については、旧約聖書に登場する王や天使、預言者や聖者たちがモデルとなっており、先に行けばキリストの戴冠等の彫刻を見ることが出来ます。身廊はポルトガルで初めて取り付けられたステンドグラスで飾られています。創設者の礼拝堂にはジョアン1世と王妃であるフィリパ・デ・ランカスターの棺等が安置されており静かに眠っています。さらにはエンリケ航海王子等の歴代の王のお墓もあります。未完の礼拝堂は王室の第二の霊廟としてドゥアルテ一世により1437年に工事が始まりました。当初はゴシック建築による建造で進められていたのですが、マテウス・フェルナンデスからマヌエル様式に変わっており、1509年に完成しました。扉の上部にも沢山の装飾がされており、入り込む光によって美しい雰囲気を作り上げています。王の回廊はゴシック様式とマヌエル様式が入り混じった回廊であり、他にも噴水があるのですが、それを取り囲む彫刻も見どころの1つとなっています。