スペイン サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の観光・見所について

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂

スペインの北西部に位置するガリシア州にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラは、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼地」の終点の町として知られています。イスラエルのエルサレム、バチカン市国のバチカンと並んで、キリスト教の三大巡礼地の一つとして有名で、ポルトガルのポルトの町からスペインのパドロンを通り向かうルートは、「ポルトガルの道」と呼ばれ、数ある巡礼路の一つです。この巡礼路は、サンティアゴ・デ・コンポステーラまでのキリスト教の聖地の町を巡礼するものです。サンティアゴ・デ・コンポステーラの町は、イエスキリストの12使徒の1人である聖ヤコブの亡骸が安置されている、キリスト教にとって大切な場所でもあり、巡礼の終点地にもなっています。さらに、聖ヤコブのお墓の上には、サンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂が建てられています。

サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂1 サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂2

見どころ

スペインからのみならず、ポルトガルからも巡礼に訪れるサンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂はロマネスク様式で建てられた歴史ある聖堂で、サンティアゴ・デ・コンポステーラの最大の見どころです。外から見る威厳ある聖堂の姿、また、およそ70メートルある塔の厳かに佇む光景は圧巻です。この聖堂は、伝説では9世紀に羊飼いが聖ヤコブのお墓を見つけたために建てた教会が始まりとされています。その後、11世紀初頭に、司教であったディエゴペラエスの指示のもと聖堂が建てられ、増改築を繰り返し現在の形になりました。ロマネスク様式とバロック様式が混在していて、聖堂内には、金色に輝く聖ヤコブ像が祀られている見ごたえのある教会です。広々とした正面入口、ロマネスク様式の回廊など、巡礼の終着地の聖堂として、多くの巡礼者が聖堂内を回ることを考慮した設計になっています。聖堂正面には、彫刻家マテオによって作られた「栄光の門」があります。キリストを中心に、十二使徒など200体もの像が飾られておりその光景は圧巻です。ロマネスク様式の最高峰とも言われるこの作品は必見です。この場所が巡礼を終えた巡礼者たちが聖堂に到着して向かう場所であり、拝観を行う場所でもあります。門をくぐった先にある聖ヤコブの柱は、巡礼者たちがその柱のくぼみに手を合わせ、頭を支柱に付け合せる場所です。この柱のこぶに頭を付けると記憶力と知力が授かるという言い伝えもあります。そして、この聖堂の最大の見どころは、地下に安置されている聖ヤコブとその弟子たちの亡骸です。この場所は、伝説の中でサンチャゴ・デ・コンポステーラ大聖堂の始まりとされているヤコブの墓を発見した場所であり、観光客にも、また特に巡礼者には欠かすことができないスポットとなっています。