フランス モネの邸宅と庭園の観光・見所について

モネの邸宅と庭園

モネの邸宅と庭園

フランス、・パリの郊外、セーヌ川とエプト川が合流するノルマンディー地方の入り口にジベルニーという小さな村があります。パリの賑やかな雰囲気とは変わって、そこには穏やかな自然あふれる街並みがひろがり、心を癒やしてくれます。ゆったりと時間が流れる村を散策すれば、気持ちが穏やかになるでしょう。そんなジベルニー村にあるのがモネの邸宅と庭園です。「睡蓮」で知られる印象派の巨匠クロード・モネはアーヴルやパリでの制作活動の後、このジベルニーに活動拠点を移しました。モネが43歳の1883年から1926年まで、人生のほぼ半分である長い時をこの村で過ごしたのです。邸宅と庭園はモネの死後、その息子によって美術アカデミーに寄贈されました。その後、大規模な修復工事が行われ1980年にクロード・モネ財団として一般公開されました。庭園には色とりどりの花が咲き乱れ、モネの絵画と色調を彷彿とさせます。

モネの邸宅と庭園1 モネの邸宅と庭園2

見どころ

フランスのジベルニーの見どころは、村全体の穏やかな自然あふれる雰囲気です。村のあちこちに花が咲き、ヨーロッパならではの古い街並みの中での散歩やレストランでの食事は、心も体も癒してくれる最高の時間になるでしょう。ジベルニーには、モネに惹かれたアメリカ人の印象派の画家が20世紀初頭に集まり、芸術家のコロニーが形成されていました。その経緯から建てられた印象派近代美術館もジベルニーの見どころのひとつとなっています。この美術館は近代的で美しく、モネに影響を受けた印象派たちの芸術に触れることができます。そして、なんといっても一番の見所はモネの邸宅と庭園です。43年もの年月をモネが過ごしたその邸宅は、当時のピンク色の外壁や家具、ブルーのキッチン、イエローのダイニングなどのインテリアが当時のままに修復されています。邸宅内にモネの作品があるわけではありませんが、モネの人生を感じることができます。また、モネが傾倒していた日本の版画も展示されており、中でもダイニングルームに飾られた浮世絵画は迫力があります。庭園はモネ自らが設計したもので、彼が絵のモチーフにしたであろうポプラ並木や積み藁、「睡蓮」を思わせる水面にかかるしだれ柳のある蓮池や、日本文化を愛したと思わせる日本の太鼓橋などがあり目を奪われます。日本びいきの彼らしく、竹が並ぶ箇所もあります。四季の花が咲き乱れる庭園は手入れが行き届いており、花の季節にぜひ訪れたい場所です。