アザム教会
ドイツのミュンヘンにはアザム教会が建てられています。この教会は後期バロック様式で建てられており、アザム兄弟が住んでいた屋敷の隣に建てられました。そもそもは自分たち兄弟のために建てたのですが、制約等は関係無くアザム兄弟の美的感覚を素直に反映させた物になっているのです。この兄弟ですが、共にバイエルンで建築や絵画、さらにはスタッコ装飾などに取り組みました。賑やかな商店街の中に建てられているのですが中に入ってみると非常に静かとなっています。この教会は14世紀のボヘミア人の修道士である聖ヨハン・ネポムークに捧げられました。バロック様式だけでは無くて、ロココ様式等も混ざっているのが、建立したアザム兄弟の美的感覚が影響し合っているとも言えるでしょう。派手という評価もされる事もあるのですが、同時に、教会として修道女等が祈りを捧げる姿も見る事が出来ます。ミュンヘンに来たのでしたら訪れるべき場所の1つとも言えるでしょう。
見どころ
ドイツミュンヘンの賑やかな商店街の中にあるので、その対比の面白さを感じるのも良いでしょう。バロック様式とロココ様式が混ざり合っているので、珍しい作りという部分でも魅力を感じる事が出来ます。あくまでアザム兄弟が自分たちのために作ったプライベートな教会ですので、ある意味では、アザム兄弟の芸術センスがどういった物なのかを楽しむ事も出来ます聖堂は細くて高い物になっており、回廊により2階建てになっています。主祭壇にはイグナーツギュンターによって作られたガレリー祭壇があり、さらにその上にはヨハンネポムークの像が飾られています。彫刻の施された祈祷台、そして、化粧漆喰で作られた聖人像もあります。天井にはフレスコ画が飾られているのですが、これは聖ネポムークの生涯を見る事が出来ます。アのネポムークは蝋人形としても飾られており、後光がついた聖櫃等も祀られているのです。本祭壇の端には慈悲の聖席等も並んでいるのです。説教壇には髪飾りがつけられた天使の像等もあるのですが、そこだけでは無くて、このアザム教会の中にはあらゆる所に天使像が飾られています聖堂の入り口にも聖像等が飾られていて非常に神秘的でありながらも芸術性のあふれる物になっていてここ以外ではなかなか見る事が出来無い教会となっているのが魅力と言えるでしょう。アザム教会には地下聖堂もあるのですが、聖週間と呼ばれる期間でしか入る事は許されていません。ドイツのミュンヘンの中、あるいは世界中の中でも特異な聖堂となっています。