ハイデルベルク城
ハイデルベルク城は、ドイツの有名な城跡で、ハイデルベルクのランドマークでもあります。城跡内には、北アルプスで最も重要なルネッサンス様式の建物があります。17世紀から18世紀にかけての荒廃以来、ごく一部のみが再構築されています。ケーニッヒシュトゥールの北側を80メートルほど上がったところに位置し、ダウンタウンを見下ろすことができます。ハイデルベルクのコルンマルクトから頂上のケーニッヒシュトゥール間を走るハイデルベルクケーブルカーの中間駅にもなっています。城の最古の建物は、1214年に建てられたもので、1294年頃に、他の二つの城が建てられています。しかし、1537年に、落雷によって城の頭頂部が破壊されてしまいました。現在の建物は、後に戦争や家事によって破損する以前の、1650年に建造されたものです。1764年、更なる落雷を受け、再構築されたいくつかの部分が、火によって破壊されてしまいました。
見どころ
ドイツのハイデルベルクにあるハイデルベルク城は、いくつもの城館、塔、庭園、その他の施設から構成されています。城館には、それぞれの館に居住していた人物からとった名前が付けられており、王の居館であることを示す鷹の紋章が掲げられたループレヒト館をはじめ、フリードリヒ館、オットハインリヒ館、ルートヴィヒ館、イギリス館があります。また、図書館のあった図書館棟、女官の居室があった婦人部屋塔、巨大な樽がある大樽棟、ベネツィアガラスで飾られた広間のあるガラスの広間棟、経済活動の中枢であったエコノミー棟、兵士の住居があった兵士棟、つるべ井戸のある井戸棟があります。塔は、防衛壁としての役割も果たしていた、強固な壁で囲まれたディッカー塔、牢獄塔、防衛施設の要所で、時計のはめ込まれている城門塔、火薬の倉庫として使われていた火薬塔、ドイツ訳業博物館の展示が行われている薬局塔、展望が美しく、広く響き渡る鐘を備えた鐘楼があります。庭園には、かつて大砲が設置されていたシュトックガルテン、イギリス王女のエリザベス・ステュアートの栄誉のために作られたエリザベート門、小鳥小屋、ゲーテの記念碑などがります。その他、フリードリヒ5世によって作られた城館庭園、ハイデルベルクの詩をたくさん詠んだシェッフェルにちなんで名づけられたシェッフェルテラス、石灰岩で作られたゲーテとマリアンネのベンチなど、見所がたくさんあります。年に数回、城の破壊を模倣した催しとして、花火の打ち上げが行われるシュロスベロイヒトゥンクというイベントも催されます。