ドイツ オーバーアマガウの観光・見所について

オーバーアマガウ

オーバーアマガウ

オーバーアマガウはドイツ南東部バイエルン自由州のガルミッシュパルテンキルヘン郡に存在する小さな街です。最も古いドイツの観光街道として名高いドイツ・アルペン街道に沿って現在も美しい街並みを見せてくれます。街の位置はバイエルン自由州の州都であるミュンヘンから南西の方角71キロメートル、ガルミッシュパルテンキルヘンから北の方角へ12キロメートルとなります。オーバーアマガウは、その美麗な外壁を彩る絵画と木彫りの彫刻でも多くの観光客の目を楽しませてくれる街ですが、この小さな街を世界的に著名な観光の街にしている最大の要因は、何と言っても十年に一度開催される大掛かりなキリスト受難劇です。1632年のペスト大流行の際に厄災を免れたことを神に感謝して1634年から始まりました。劇の出演資格は街の住人にしか与えられていない素人によるお芝居ですが、その華やかさと盛大さは並外れており、十年に一度しか開かれないお祭りとあってヨーロッパはもとより世界中から観光客が集まります。

見どころ

ドイツ南西部のオーバーアマガウは小さな街ながら、まるで街全体を美術館と呼んで良いほどの美しい街です。ドイツアルプス北麓に位置しており冬になると降り積もる雪によって一面美しい銀世界に変貌し、あたかもお伽話の世界に迷い込んだかのような錯覚を覚えさせます。街の多くの民家の外壁には童話や宗教を題材とした絵画や花の模様がフレスコ画として表現されており、エッタール通りには「ヘンゼルとグレーテル」や「赤ずきん」「七匹の子ヤギ」といった有名な童話が描いてある家々が立ち並んでいます。街の中心にあたるドルフ通り周辺では、オーバーアマガウの特産品である木彫りの人形を販売するお店が数多く存在しており、店先の木彫り人形を鑑賞しながらの散歩も観光客の楽しみの一つとなっているのです。その他にも街の観光スポットとして、観光案内所のある保養センター、郷土博物館、街の教会、市庁舎、木彫学校、キリスト受難劇場などがあります。オーバーアマガウにドイツはもとよりヨーロッパ中の観光客が押し寄せてくるのは、十年に一度のキリスト受難劇が催される年です。17世紀にドイツを襲ったペストの大流行の被害を免れたことに感謝の気持ちを表現しようと住民たちが始めました。現在では世界最大のキリスト受難劇として知られており、数千にも及ぶ登場人物は全てが街の住人によって演じられるのが最大の特徴です。出演者に限らず、聖歌隊やオーケストラ、大道具から演出に至るまで劇に関係する事柄はことごとく住人の手によるもので、演劇開催中は街と劇が一体となる独特の魅力が溢れています。

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