ダリ劇場美術館
ダリ劇場美術館は、スペインを代表する芸術家、サルバトーレ・ダリの作品1万点以上を収蔵する個性的な美術館で、生前のダリの希望によって、彼の生誕の地であるこの小さな町フィゲラスに建造されています。館内はダリが多くモチーフとして使用していた卵、パン、マネキンがそこかしこにオブジェとして並び、日本でも有名な初期の作品「記憶の固執」から晩年の彼の妻をモチーフとした数々の宗教画まで、シュールレアリズムと呼ばれたダリの作品を余す所なく鑑賞することができます。美術館には絵画だけではなく、斬新な彫刻や彼がデザインした美しい宝石の輝く装飾品、部屋全体が作品となったユニークなメエ・ウェストの部屋などを鑑賞することができ、美術館の中でも一際大きな絵画の前にはひっそりとダリの眠る墓が収められています。奇行の目立つ彼の本当の姿は、とても繊細だったと言われ、彼が現実世界と戦うために描き上げられた作品は、不器用ながらも必死に生きる多くの現代人の心を動かす作品となっています。
見どころ
スペインのフィゲラスにあるダリ劇場美術館は、日本ではヨーロッパの美術館の中でもかなり奇抜な美術館だと言われ、好みがハッキリ分かれるとも言われます。ダリはとてもユニークでもあり、皮肉屋でもあり、日本でも親しまれるチュッパチャップスのロゴをデザインするなど、大変優れたデザイナーでもありました。館内に展示されている彼の作品「ピカソの肖像」は、お互いに反発しあっていた彼らを想像して思わずクスリと笑ってしまう、なんともダリらしいコミカルな作品です。また、ダリを象徴する存在となった柔らかな時計の描かれた記憶の固執シリーズは日本とも深い関わりがあり、その他の作品にも一つ一つ不器用なダリの感情やその背景が込められているので、美術館に訪れる前にどんな作品なのかを調べてから訪れると、より一層作品を楽しむ事ができます。ダリ美術館は、女性に人気のジュエリー博物館が別館として設けられています。美術館のチケットはどちらの館も行き来ができる様になっているので、宝石に興味のある方はこちらもお勧めです。特に宝石で飾られたハートの内部で鼓動を繰り返す真っ赤なルビーたちの輝きは女性のみならず、男性からも素晴らしいと評判の作品です。館内は多くの場で撮影が許されているので、心にこる作品との記念撮影も可能となっています。大きなガラス製のドームから降り注ぐ太陽の光も美しいですし、彼の遊び心あるオブジェたちに囲まれてユニークな記念撮影を楽しむこともできます。
バルセロナ発 日本語ガイド付!高速列車で行くダリ美術館
シュールレアリズムの世界、ダリ美術館を見学するツアー。ダリ生誕、終焉の地であるフィゲラスへの往復は高速列車で移動します。フィゲラスにはダリ美術館があり、この不思議な美術館を日本語ガイドがご案内し...