スペイン メスキータの観光・見所について

メスキータ

メスキータ

スペインのコルドバにはメスキータと呼ばれる建物があります。これはアラビア語に由来をしてモスクという意味ですが、一般的にコルドバの聖マリア大聖堂を指すことが多いです。メスキータはひざまずく場所という意味のモスクと、ムスリムの礼拝堂という意味であり、スペインではコルドバにしか残っていない巨大なモスクです。建設をしたのはアブドールラフマン1世であり、小高い丘に建てました。この場所は紀元前二世紀に戦勝祈願のためのローマ神殿があったという伝説があって、西ゴート王国時代では聖ヴィアンテ教会が建てられていた聖地とも言える場所でした。建てられた後、カトリック教徒が力を持った時代には内部に礼拝堂が作られたり、カテドラル等も新しく建てられてメスキータはイスラム教とキリスト教という2つの宗教が交じり合った建物として非常に珍しい存在になったのです。現在では世界遺産に登録されており、多くの観光客が集まる場所となっています。

メスキータ1

見どころ

スペインのコルドバにあるメスキータはイスラム教のモスクとキリスト教の大聖堂が混ざり合った世界でも非常に珍しい作りとなっているので見どころは満載です。まずアーチなのですが赤と白の縞模様となっており特徴的な物となっています。二段となっており、アーチの上にアーチという風に重なっているのですが、これはメリダのローマの水道橋がモデルになったとも言われています。なぜこのような作りになったのかと言えば、より天井を高くするためです。さらにアーチを支えている円柱に関してですが、それぞれ様々な種類によって作られています。これは円柱が様々な場所から略奪をして持って来られた為です。小部屋等が多く並んでおり、外へ出る事が出来る扉もあります。後ウマイヤ朝では全盛期がありそれを作り上げたのがハカム2世でした。メスキータにはハカム2世が増設した部分もあり、幾何学模様が施されたアーチや、メッカにあるカーバ殿の方向を示したギブリ壁等を見る事が出来るでしょう。ギブリ壁にはイスラム教のシンボルとなっているミフラーブというくぼみがあり、金とカラフルなカラーで装飾がされていて非常に迫力があります。北の翼廊と呼ばれる場所の入り口は紅白に飾られています。マホガニーで作られた祭壇や、幾何学模様が美しい装飾やオルガンを見る事が出来るでしょう。大聖堂の外にはチャペルがあり、宝物殿や彫刻などを見る事が出来るのです。非常に珍しい建物ですので訪問してみてはいかがでしょうか。