王宮
アランフェスの王宮は、スペインの首都から南へ向かって約48キロメートルの距離にあるヨーロッパでも有数の観光名所です。マドリード州南部に位置するアランフェスにあり、世界的に名高いスペインの作曲家ロドリーゴが作曲した「アランフェス協奏曲」によって音楽ファンにもよく知られています。世界遺産に登録されているスペイン王室の宮殿ですが、当初はサンティアゴ騎士団長の所有でした。その宮殿の跡地に十六世紀後半にスペイン国王フェリペ2世の命令で礼拝堂と南塔が建てられたのが、王宮殿としての歴史の始まりといわれています。十七世紀半ばに本格的に王宮の建設が行われるようになり、十八世紀に至ってようやく完成しました。その後拡張も行われましたが、たびたび火災の被害にも遭い修復を繰り返しながら今日を迎えました。現在目にすることの出来る王宮の建築物は基本的には十八世紀後半に修復された形をとっており、バロックとルネサンス、二つの建築様式の見事な調和が観光客の目を楽しませています。
見どころ
アランフェスの王宮は、スペインの首都マドリードのアトーチャ駅からアランフェス駅まで約45分の電車旅を楽しんだ後、駅から歩いて約15分の好立地に存在する観光名所です。王宮とその周辺を取り囲む美麗な庭園群は「アランフェスの文化的景観」として世界遺産に登録されて世界中の観光客を集めています。スペイン王室の王宮でもあるアランフェス宮殿は白と朱色のコントラストが建物に鮮やかなインパクトを与えて見る者の目に強烈な印象を残します。また離宮にある農夫の家など少なからぬ建築の工夫を発見するのを楽しんでみるのも良いでしょう。タホ川沿いに広がる庭園も負けず劣らず素敵な場所で、見事な噴水や多くの興味深い彫像が観光客を迎えてくれます。広い敷地にゆったりとそれでいながら整然とした建築美をみせる宮殿と心安らかに散策を楽しめる庭園群は絶妙な取り合わせで時間を掛けて満喫するのがお勧めです。各庭園について簡略に述べると、まず王宮の正面に見えるのが「パルテレ庭園」です。更に宮殿の北側にある「島の庭園」は人工の川とタホ川に囲まれており「アポロンの泉が」が有名です。そして宮殿の東に配置されているのが「王子の庭園」で、タホ川に沿って150ヘクタールの面積で延びており中国風のあずまやが造られています。どの庭園もたくさんの像や泉で彩られており、昔はスペイン王室専用の農業試験場としても利用されていました。王宮と庭園群は美しい森と混在しており、その人工物と自然の美しい調和を何百年も保ちつつ発展を遂げてきたことが世界的評価を受けている理由なのです。
マドリッド発 【プライベートツアー】 アランフェスと美しい町チンチョン1日観光
世界遺産に登録されているスペイン王室の宮殿と庭園が有名な「アランフェス」と、ニンニクとアニス酒が有名でマヨール広場が有名な美しい小さな町「チンチョン」を専用車で巡ります。